“ほぼ”新車なのに圧倒的にリーズナブル! いま買いの国産「新古車」、そして一時はバーゲンプライス続出していた人気輸入車の「新古車」はどうなっている?
クルマは基本的に「新車」と「中古車」しか存在しない。しかし、皆さんは「自社登録車」、「おろしたて中古車」、「登録済未使用車」という言葉を1度は聞いたことがあるはずだ。
こういったクルマは販売店などが登録を済ませただけの中古車のことで、よく「新古車」とも言われている(※注:「新古車」という言葉は自動車公正取引協議会で禁止されているため、以下本文では使用しない)。
このおろしたて中古車や登録済未使用車がどのようなクルマかというと、自動車メーカーや輸入車であればインポーターが、購入するユーザーがいると見越して、工場を稼働させて、生産するクルマのことだ。
3月や9月の決算期をはじめ、フルモデルチェン、マイナーチェンジ前後に市場に流通するケースが多い。
文:萩原文博
写真:編集部、TOYOTA
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“新古車”のメリットは?
このおろしたて中古車と呼ばれるクルマのメリットは、走行距離が数十kmや数百kmと非常に少なくコンディションが限りなく新車に近いこと。
人気のオプション装備が装着されているにも関わらず、価格が新車と比べると割安になっていることが挙げられる。
しかし、デメリットもある。1度登録されているので、車検期間が丸3年ないこと。グレードやボディカラーなどの選択肢の幅が減ることだ。
グレードに関していうと人気の高い売れ筋グレードの流通台数が多い。そして、サンルーフなどのメーカーオプションが装着できないことが挙げられる。
とはいえ、非常にコンディションが高い中古車が、新車と比べると割安で手に入るということで、このようなおろしたて中古車を専門に扱う販売店もあり、リピーターも多くなっているのだ。
超コスパで話題! BMWの新古車は今も激安なのか
このおろしたて中古車で、最近ニュースとなったのがBMWだ。輸入車ブランドの販売台数No.1を獲得するために、新車を大幅値引きして販売したり、おろしたて中古車を大量に市場に流通させたことで、中古車相場が値崩れを起こしたのだ。
特に2019年は日本市場における基幹車種である3シリーズセダンと1シリーズのフルモデルチェンジを行い、旧型モデルのおろしたて中古車が大量に市場に流通したのだ。
現在は旧型の1シリーズ、3シリーズともにこういったおろしたて中古車は市場から姿を消しているが、現行型の3シリーズでは走行距離1000km程度のクルマが早くも約75台も流通しており、価格帯は約408万円~約828万円。
一例としてあげると、新車価格641万円の320d xDrive Mスポーツの認定中古車は、走行距離1000kmで車両本体価格558万円。諸費用を含めた乗り出し価格でも568万円で手に入れることができる。
つまり、車両本体価格で83万円、乗り出し価格では100万円以上安いということになる。さらにオプションが装着されているので……。
これはほんの一例だが、これだけのコストパフォーマンスの高い魅力的な価格となっているのだ。そこで、BMW3シリーズのようなコスパの高いおろしたて中古車を4モデル厳選して紹介する。
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