■2018年式はそろそろ車検時期 そこでの値落ちが狙い目
現在、現行型クラウンの中古車の流通台数は約836台となっている。ちょうど一年前の2020年4月の時点での流通台数は約510台だったので、増加傾向となっている。
中古車の平均走行距離は1年前が約7000kmだったが、現在は約1万9000kmまで延びていることもあり、中古車の平均価格は約435万円。1年前は約465万円だったので、1年で約30万円平均価格が下がっている。この値落ち幅は標準的で不人気と言われるセダンの中では優等生だ。
年式別の中古車の流通台数を見てみると、デビューイヤーの2018年式が約512台と約61.2%を占め、2019年式が約209台、2020年式が約112台そして2021年式は約3台と新車の販売面では苦戦を強いられているようで、中古車の流通台数は年を追う事に半減となってしまっている。
その最も多い2018年式は初の車検サイクルを迎えるので、今後大幅な値落ちを記録する可能性が高い。したがってクラウンの中古車の購入は今のところ待ちの状況だ。
流通している中古車の価格帯は約289万~約830万円と非常に幅広い。ただし、高価格帯の中古車は走行距離の少ないおろしたて中古車に混じってドレスアップ車も多く流通しているのが特長だ。
そして中古車のグレード構成を見てみると、圧倒的に2.5Lハイブリッド車が多く、最も多いグレードは「2.5ハイブリッドRSアドバンス」の約258台。続いて「2.5ハイブリッドS Cパッケージ」の約98台。そして「2.5ハイブリッドRS」の約79台が続く。2.5ハイブリッドに続いて多いパワートレーンは3.5Lマルチステージハイブリッド車でこちらも豪華仕様の「Gエグゼクティブ」よりスポーティなRS系が中心。この傾向は2Lターボではさらに顕著となり標準系のグレードは非常に少なめだ。
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先代モデルまではロイヤルサルーン、アスリート、マジェスタと3シリーズ用意されていたが、現行型では1モデルにまとめられてしまったこと。さらに6ライトウィンドウというスポーティなスタイリング。ダブルディスプレイといった先進装備がクラウンを好む保守層にはあまり受け入れられていない可能性が高い。
現行型クラウンの中古車の走行距離のボリュームゾーンは1万~2万kmが約240台と最も多く、次いで2万~3万kmが約153台と続く。
クラウンを購入するユーザー層はディーラーでバッチリとメンテンナンスもしているだろうし、ゴルフなど高速道路を使用して距離が延びているケースが多い。そういったクルマが安めの価格で店頭に並んでいたら、それこそ「おいしい中古車」に違いない。
そうした視線で見てみると、350万円以下のプライスを付けたクラウンの中古車では「2.5ハイブリッドS Cパッケージ」に注目したい。
新車時価格500万円オーバーのクルマでも、すでに350万円で手に入るようになっている。高い走行性能、安全装備そしてコネクティッド機能まで充実した現行型クラウンの中古車だが、こうしたモデルもあと少しまで300万円付近まで値落ちする可能性は高い。現行型クラウンの中古車の購入は焦らず待ったほうが得策と言える。
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