■ほぼ新車な中古車が市場を流通している
現在、現行型セレナの中古車はベストセラーカーらしく約3730台と非常に豊富な流通台数となっている。約1年前の流通台数が約2480台だったので、この1年で約1200台も増加した。
中古車の平均価格は1年前が約259万円で、現在は約250万円と1年でわずか9万円の値落ちに留まっている。さすが人気車と言いたいところだが、これにはカラクリがあったのだ。
流通している中古車の年式を調べてみると、なんと2020年式、そして2021年式で走行距離500km以下といういわゆる「おろしたて中古車」がなんと、約766台。実に流通している中古車の約20.5%、5台に1台の割合となっているのだ。
2020年から増加した中古車のほとんどがこういった「おろしたて中古車」となっていて、それが中古車の平均相場を高止まりさせているということになっている。現在中古車の価格帯は約98万~約419万円でようやく100万円以下のプライスを付ける中古車が出回り始めた。
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流通している中古車のグレード構成を見てみると、「おろしたて中古車」の影響は絶大。1年前の現行型セレナの中古車のグレード構成を見てみると、2Lガソリン車が多かった。しかし現在最も流通台数が多いのは、約780台で「e-POWER ハイウェイスターV」。このグレードだけで「おろしたて中古車」の半数を占めている。
次いで多いのは約550台の「2.0ハイウェイスターV」。そして約490台で「2.0ハイウェイスターVセレクション」となっている。いまだに2Lスマートシンプルハイブリッド車の中古車が主流ではあるが、人気のe-POWER車の中古車も急増中となっている。また、カスタムモデルは「オーテック」が約79台。そして「NISMO」は約45台となっており、販売期間の短かったNISMOは約250万~約333万円と安定した相場となっている。
燃費&走行性能を考えるとe-POWER車がオススメだが、約190万円からとかなりリーズナブルとなってきてはいるが、まだ高めだ。そこでオススメしたいのは、モデル初期に設定された2Lエンジンを搭載した「プロパイロットエディション」。先進の運転支援システム、プロパイロットを標準装備しているにも関わらず、中古車相場は約135万~約277万円。200万円以下の中古車も70台も流通している。
e-POWERと比べると、燃費性能は見劣ってしまうが、2Lエンジンの中では及第点を与えられる。ロングドライブが多いという家族にはこの安心・安全の装備を装着したモデルを狙って欲しい。
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