NV350キャラバンはやや値落ち傾向に
一方、日産NV350キャラバンは2012年6月に登場し、こちらも販売開始して以降モデルラインナップの拡充をはじめ、2016年1月には衝突被害軽減ブレーキ「エマージェンシーブレーキ」を設定し、安全性を向上。
そして2017年7月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更をはじめ安全装備の充実化を行った。
現在、NV350キャラバンの中古車は約1070台流通しており、こちらもハイエース同様に2017年に行ったマイナーチェンジ以降の高年式車が約480台と約44.8%を占めている。
多くを占めている2017年式以降の高年式車の平均価格は3カ月前が約239万円で今月は約232万円と約7万円の値落ちを示している。
さらに過去1年の平均価格の推移を見てみると、1年前の2018年9月の平均価格は約206万円で、現在は約199万円と同じ高年式車の比率が高くなっているにも関わらず、しかも年式が新しいのにNV350キャラバンは値落ち傾向となった。
年式別の中古車の分布を見てみると、NV350キャラバンは約330台で2018年式が最も多く、次いで2019年式の約185台。そして2014年式の154台と続く。
価格帯は約69万~約679万円で高額車には少ないながらキャンピングカーも登場。走行距離は最も多くても約26万kmなので、30万kmでも100万円近い価格の付くハイエースの人気が伺える。
グレード分布を見てみると最も多いのが2.0DXロングの約270台。次いで多いのが2.0プレミアムGXロングの約155台。そして2.5ディーゼルターボDXロングの約120台が続く。
中古車相場でハイエースとキャラバンに決定的な違いはあるのか?
ハイエースはスーパーGLと呼ばれる最上級グレードが多く流通していたのに対して、NV350キャラバンはスタンダードグレードのDXが中心。
これはハイエースがパーソナルユースのユーザーが多いのに対して、NV350キャラバンはビジネス用ということを表している。実際カスタマイズ車の比率も圧倒的にハイエースが高いのだ。
ハイエースとNV350キャラバンは同じキャブオーバータイプの1BOX車だが、探しているユーザー層が大きく異なっているといえるのかもしれない。
中古で狙うなら最終的にどっちがお得?
安く1BOX車を手に入れるのならばNV350キャラバンがオススメといえるし、ハイエースというブランドを手に入れたいという人にとってNV350キャラバンは視界に入らないだろうし、ハイエースこそが唯一無二の存在となっている。
ハイエースは世界的なブランド価値があり、日本で役目を終えて海外に輸出されることが多いため、リセールバリューが高い。販売台数が多いため、カスタマイズパーツも豊富にあり、自分好みにカスタムが可能。
NV350キャラバンはハイエースより新車価格は少し安くなっているがクルマを下取り時の査定金額はハイエースのほうがNV350キャラバンより新車価格の差以上に高くなる。
中古車を買う時だけでなく、売る時のことなど総合的に考えるとハイエースの勝ちということになる。
コメント
コメントの使い方