三菱 デリカD:5 刷新で伝統の名も復活! 年内に大規模改良敢行へ!!

三菱 デリカD:5 刷新で伝統の名も復活! 年内に大規模改良敢行へ!!

 「ミニバンとSUVが持つ機動力の融合」、唯一無二の個性を持つ三菱 デリカD:5が4月25日、見た目も新たに一部改良で刷新! 2018年で50周年の節目を迎えるデリカ。今回の改良では伝統の名を持つ特別仕様車も同時に“復活”したが、さらに“その先”についての新情報も明らかとなった。

取材・文:永田恵一
写真:中里慎一郎、編集部、MITSUBISHI


4WDミニバンらしさ一層際立つ外観に

グリル下部の四角い「フロントバンパープロテクター」採用により全長は60mm延長。外観の刷新に加え、歩行者保護対応の意味合いも持つ
グリル下部の四角い「フロントバンパープロテクター」採用により全長は60mm延長。外観の刷新に加え、歩行者保護対応の意味合いも持つ

今回の一部改良のトピックはフロントバンパープロテクターの採用。これにより、エクステリアは、さらにアグレッシブなオフローダーを意識させるルックスに仕立てられた。

 「自律自動ブレーキや運転支援システムが着くのではないか」という情報もあったが、その採用は見送られている。

そして、今回の一部改良を期にデリカで特に人気が高い特別仕様車には、2017年に登場し、オレンジ色のアクセントが目を引く「アクティブギア」の継続販売に加え、3代目のスターワゴン、4代目のスペースギアで設定され、現行型D:5では初となる伝統の「ジャスパー」が加わった。

特別仕様車のジャスパー
専用色のボディに、サイドストライプとデカールを配した特別仕様車の「ジャスパー」。往年のモデルでも好評を博した特別仕様が復活した

カナダのロッキー山脈にある国立公園の名前に由来するジャスパーは、2.2Lディーゼルターボを搭載する8人乗りの「Dパワーパッケージ」をベースに、カタログモデルにはないグリーンのボディカラーをメインとし、専用デカール、ホイールやドアミラーといった各部のメッキパーツ、撥水機能付きの専用シート生地などを装備。

さらにディーラーオプションでアウトドアのパートナーに使う際に便利な5つのアイテムをセットにした”ジャスパーコンプリートパッケージ(11万5797円)”も用意される。

“年内のモデルチェンジ”は大規模マイナーチェンジに!

発表会で展示された初代デリカ(左)と最新のデリカ(右)
発表会で展示された初代デリカ(左)と最新のデリカ(右)

一部改良で99%最終モデルとなる現行デリカD:5なだけに気になるのが次期モデルだ。益子社長は公の場で「デリカD:5の“モデルチェンジ”が今年ある(年末くらいだろうか)」と明言しており、その内容に注目が集まる。

三菱の開発陣は、毎年ユーザー向けイベントの「スターキャンプ」で、デリカD:5ユーザーの声を直接聞いている。デリカはコアユーザーに支えられているモデルだけに、当然、その声は“今後”を考えるうえで、大きなヒントとなる。

一部改良されたデリカD:5のお披露目の場にいた開発スタッフに、ユーザーから出た要望を聞いてみると、

「(それがデリカのキャラクターなのだけど)インテリアのデザインが男っぽ過ぎて、購入の際に大きな権限を持つ女性に反対されることがある」

「自律自動ブレーキや先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールといった運転支援システムがほしい」

「PHEVが欲しい(日々の通勤に加え、アウトドアの際に電気を使えるという意味ではデリカD:5の使い方にもPHEVはピッタリだ)」

といった声が多かったことを明かした。

ならば、このあたりが次期型の目玉となりそうだが、複数の関係者筋の情報をまとめると、2018年のデリカの“モデルチェンジ”は、(フルモデルチェンジではなく)大規模なマイナーチェンジに留まることが確実。

イメージとしては現行アウトランダーPHEVの初期モデルに対する2015年のビッグマイナーチェンジに近い改良となる可能性が高い。

2015年の大規模マイナーチェンジで、新しい三菱のフロントフェイスデザイン「ダイナミックシールド」を採り入れたアウトランダー
2015年の大規模マイナーチェンジで、新しい三菱のフロントフェイスデザイン「ダイナミックシールド」を採り入れたアウトランダー

そして、デリカのフルモデルチェンジは、開発が進んでいたものの、2016年の日産傘下入りによって、いったん“白紙”に近い状態になっているようだ。

では、年内の大規模なマイナーチェンジで、3つ挙げた先の要望は実現するのか? 情報筋の話によれば、

「自律自動ブレーキや運転支援システムに関してはフルモデルチェンジの時でないと(コスト面含めて)かなり難しい」

「PHEVの追加もデリカD:5ではバッテリー搭載によって3列シートの採用が難しくなる」

といった事情から実現度は高くない。

つまり、大規模マイナーチェンジは、内外装の大幅なデザイン変更と各部の改良や熟成が主となることが濃厚だ。

次ページは : 噂された「次期型」の登場時期は?

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