ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?

ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?

 2024年11月21日、富山の自動車メーカー、光岡自動車が創業55周年記念モデルとして「M55ゼロエディション」を限定100台、808万5000円で発売することを発表した。昨年のコンセプトモデル発表時に大反響を巻き起こしたモデルだけに即売必至。どんなモデルか、さっそく見ていこう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部

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■限定100台、808万5000円でM55ゼロエディションの販売がスタート!

東京・麻布のショールームで公開されたM55ゼロエディション
東京・麻布のショールームで公開されたM55ゼロエディション

 約1年前となる2023年11月16日に発表された、M55コンセプト。車名のMはミツオカ、55は光岡自動車の1968年創業55周年からとったものだ。光岡自動車にとって1970年代は今日の事業発展の礎を築いた時代。その1970年代に生きたクルマをイメージしたのがこのM55コンセプトだ。

 2024年11月16日の発表時には「いまのところ商品化の予定はありませんが、反響が大きければ市販化を考えています」とのことだったが、2025年2月29日、ミツオカは「弊社創業55周年記念コンセプトモデルとして2023年11月に公開したM55コンセプトを2025年内に市場投入する方向で動き出した旨をお知らせします」と発表した。

 そして市販決定から9カ月が過ぎた2024年11月21日、東京・麻布のショールームで「M55 ZERO EDITION(ゼロエディション)」を発売することを発表した。発表会場となった麻布のショールームに行ってきたので報告しよう。

 M55コンセプトは2023年11月の発表直後から大反響を巻き起こし、東京・麻布や富山の同社ショールームで開催された展示会には、延べ1550組以上が来場。特設サイト内のメッセージボックスにも、市販化を要望する声が1300通以上も寄せられた。

M55ゼロエディションの価格は808万5000円で限定100台
M55ゼロエディションの価格は808万5000円で限定100台

 今回発売されたのは「M55ぜロエディション」、1.5L、直4ターボの6MT、レジェンダリーグレーメタリックの1グレードのみで限定100台、価格は808万5000円。

 100台と生産台数に限りがあることから、M55ゼロエディションの販売は抽選によって行われる。申し込みの受け付けは、2024年11月22日~2025年1月19日まで、全国のミツオカ取扱店で行われるが(電話やインターネットの申し込み受け付けはしない)、期間内であっても、応募者数が350人に達した場合は、その時点で受け付けは締め切られるという。応募には申込金55万円の入金が必要となる(もちろん抽選に外れた場合は返金される)。

 ベース車のシビックLXは、メーカー(ホンダ)との直接取り引きではなく、ホンダディーラーから購入しているため、規約上、一度新規登録が必須のため、M55はすべて登録済み車両となり、納車時は中古車登録の初回車検は2年後となる。納車は2025年5月に開始し、同年中に完了する予定だ。

ベースとなったシビック
ベースとなったシビック

■エクステリアのモチーフはケンメリ、チャレンジャー?

ケンメリGT-R
ケンメリGT-R

 このM55コンセプトはホンダシビックをベースに、スカイラインGT-R(ケンメリ)やローレル、1970年式ダッジチャレンジャーを彷彿とさせる1970年代風のデザインで、丸四灯のヘッドライトやダックテール、ルーバーなど、めちゃくちゃカッコいい。

 思えば、1960年代から1970年代前半にかけて、フォードマスタングやシボレーカマロ、ダッジチャレンジャー&チャージャー、プリムスクーダ&バラクーダ、ロードランナーといったマッスルカーをビッグ3がこぞってリリースしていた。

1970年式ダッジチャレンジャー
1970年式ダッジチャレンジャー

 日本では、ケンメリやセリカリフトバックなどのスペシャリティカーには、強いアメ車を感じさせるデザインを随所に採り入れていた。

M55のエクステリアデザインを担当したミツオカ事業部開発課デザイナーの渡辺清和さん
M55のエクステリアデザインを担当したミツオカ事業部開発課デザイナーの渡辺清和さん

 M55のエクステリアデザインを担当したミツオカ事業部開発課デザイナーの渡辺清和さんにそのあたりを直撃した。

 「どのクルマをモチーフにしたというのはありません。私は1968年生まれですが、あの時代のスペシャリティ、GTカーってワクワクしましたよね。50代以上のクルマ好きの方なら、70年代のクルマってこういう形だったよねと頭の中にかすかに残っている潜在的なスタイルってあると思うんです。アメ車も日本車も含めて70年代のクルマの最大公約数を具現しました」。

 70年代のスペシャリティカーはアメ車だと2ドアで289(4.7L)や302(5L)、350(5.7L)といった大排気量V8で、日本車なら2L、直6で、言うまでもなくサイズもデカい。

 一方、M55のボディサイズは全長4735×全幅1805×全高1515mmと今の日本車のなかでは、コンパクトといっていいサイズ感。パワートレインは182ps/240Nmを発する1.5L、直4ターボエンジン+6速MTの組み合わせるFFだ。

 見た目は70年代風だが、ボディサイズやエンジンは元がシビックだからいいとこどりといってもいい。RSを筆頭に、1.5L、直4ターボのシビックは操る楽しさが満喫できるからだ。

実車はとにかくカッコよかった
実車はとにかくカッコよかった

 さて、シビックからどこを交換したのか? シビックからAピラーから前のボンネット、フロントグリル、ヘッドライト、フェンダー、リアフェンダー、リアバンパーやテールランプ回りなどをFRP製パーツに交換し、LEDのヘッドランプやリアテールランプの丸い部分は汎用品で、そのほかはワンオフとなる。

ダックテールとルーバーがシビれる
ダックテールとルーバーがシビれる

 特にフロントのリップスポイラー(チンスポ)やダックテールのリアスポイラー、リアウインドウ上のルーバーは1970年代のスペシャルティカーにとっては必須といえるもので、当時を知るおじさん世代にとっては涙がちょちょ切れるほど懐かしいアイテムだ。ちなみにルーバーは、後方視界OKだそうだ。

 インテリアはシビックから大きくは変わっていないが、シートはパープルとグレーのハトメ加工の入ったレザー製で1970年代の雰囲気充分。本革シートには「Zero Edition」のロゴ刺繍も入っており、Zero Editionのエンブレムも装着される。シフト回りやダッシュボード、ドア内張りには貼られているリアルカーボンは唯一、オプション設定されるとのこと。

カーボンパネル(オプション)、エンブレム、シート以外はベース車と同じ
カーボンパネル(オプション)、エンブレム、シート以外はベース車と同じ

 M55は限定販売ではなく、通常販売モデルとして2026年以降もM55シリーズの生産、販売を続けていく予定。今回販売されるガソリン車の6段MT仕様に加えて、CVT仕様やハイブリッドモデル、RSもシリーズに加えていくとのことで期待したい。

 発表会場にいらっしゃった執行役員営業企画部長の渡部稔さん、デザイナーの渡辺清和さん、商品企画課兼デザイナーの青木孝憲さんたち「クルマ好きおじさん」の情熱に感服した取材でありました!

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