クルマを選ぶ時、パワーユニットの選択には頭を悩ませる。それぞれの特性や長所短所などを調べ……これはなかなか大変だ。だったら有識者にオススメを選んでいただこう。ここではマツダの人気モデルでもある、CX-60の4種のパワーユニットからオススメを選んでいただく!!
※本稿は2024年9月のものです
文:松田秀士/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月10日号
※諸元の「E」はエンジン、「M」はモーターを表わす
※WLTCモード燃費(カッコ内)は、各エンジンの最も優れたグレードの数値を表記
■パワーにコスパに燃費……悩む要素がいっぱい
CX-60のパワーユニットはバラエティに富む。ボクのいち押しはXDの3.3Lディーゼルだ。
まず昨今の燃料価格高騰で軽油という選択はコスパが高い。しかも231ps/51.0kgmというパワーは1800kg台の車重に充分な出力。
トルクコンバータを使用しない機構はアクセルレスポンスにも優れる。WLTCモード燃費が18~19km/L台も感動もの。
ただし、ここで迷ってしまうのが同じ3.3Lディーゼルに48Vマイルドハイブリッドを装備するXD-HYBRIDだ。
もともと高価なディーゼルエンジンにハイブリッドシステムを入れること自体、高級志向。しかも燃費がよく、試乗会ではWLTCカタログデータを凌ぐ24.1km/Lレベルを記録している。
CX-60ラインナップ中最も異質な存在が2.5Lガソリンエンジンを搭載したPHEVだ。
エンジンパワーこそ188ps/25.5kgmとディーゼルほどではないがモーターパワーが175ps/27.5kgmで、システム出力は強烈。楽しさのPHEVに対して実力のディーゼル2車といった構図だ。
では25S、2.5L直4のガソリンエンジンはどうなの? というと、圧倒的な車両価格の安さ! 300万円台前半はズルイ! 正直これを1位にしたかったけれど、やはりCX-60はラグジュアリー嗜好なモデル。あえて最下位とする。
★パワーユニット:4種
●直4、2.5Lガソリン 188ps/25.5kgm 322万3000~426万8000円(14.2km/L)
●直6、3.3Lディーゼルターボ 231ps/51.0kgm 353万6500~485万6500円(19.8km/L)
●直6、3.3Lディーゼル・マイルドHV 254ps/56.1kgm 530万7500~567万500円(21.1km/L)
●直4、2.5L PHEV E:188ps/25.5kgm M:175ps/27.5kgm 609万~646万2500円(14.6km/L)
★結論:直6、3.3Lディーゼルターボがベスト!
【画像ギャラリー】この選択肢は多いか少ないか!? ひとつの車種に4種のパワーユニットを用意するマツダ CX-60(24枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方パワーは並にあるけど車重が1800超、軽いモデルでもカタログ数字出ずに1750近いのが実際
しかもFRなのに前後配分がかなり前寄りなのがネック。ディーゼルだと更に悪化しますからね。
そういう総合的に色々考えていくと、高額だろうとガソリンPHEVがベストバイ?