ホンダ[N-VAN e:]公道試乗で納得!! やっぱ[軽バン]ってのは[EV]が大正解かね!!

ホンダ[N-VAN e:]公道試乗で納得!! やっぱ[軽バン]ってのは[EV]が大正解かね!!

 2024年6月登場のホンダ N-VAN e:。助手席側のセンターピラーをなくした大開口部が好評のN-VANをEV化した軽商用EVだ。こりゃあ乗って感触を確かめてみなきゃなるまいと、我々取材班は試乗の地、横浜の港が見える丘公園へと向かった!!

※本稿は2024年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:奥隅圭之、ホンダ
初出:『ベストカー』2024年12月26日号

【画像ギャラリー】商用だけにしちゃったらもったいない!? 商用はもちろん車中泊にも便利に使えそうな軽EVホンダ N-VAN e:(24枚)画像ギャラリー

■登録車なみのトルクが快感!

2024年6月登場のホンダ N-VAN e:。穏やかに立ちあがるトルクが超気持ちいい!
2024年6月登場のホンダ N-VAN e:。穏やかに立ちあがるトルクが超気持ちいい!

 キュイイイイイ~と滑らかに加速をする。信号待ちからのスタートダッシュで周囲のクルマに後れを取ることはない……どころか、しっかりと流れをリードできる加速が頼もしい。

 N-VANをBEV化したN-VAN e:に搭載されるモーターの最高出力は軽ターボと同じ64psだが、最大トルクは16.5kgmと大きい。

 これ、ガソリンNAエンジンだったら1.6~1.8Lクラスのトルク値だから、150~170kgほど重くなった1140kg(e:FUN)の車重でも余裕。急坂の多い、横浜の港が見える丘公園周辺の高級住宅街の細い道でもアクセルひと踏みでシュルシュルシュル~と軽快に、よどみなく走る。

 EVの加速というと、アクセルオンに対し“ドン!”とトルクが立ち上がるイメージだけど、N-VAN e:は発進加速や坂道でアクセルを大きく踏み込んでも“すぅ~”と穏やかにトルクが立ち上がり、滑らかな加速で車速を伸ばしていくので心地いい。

 「N-VAV e:は商用バンなので、積み荷のことを考え、加減速時の揺動を抑えるようなトルク制御を意識しました」と、開発陣は言うが、まさにその狙い通りの走りっぷりだ。

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■安定感のある操縦性で高速道路も安心

ガソリンエンジン搭載仕様とはメーターパネルやダッシュパネルのデザインを大きく変えた
ガソリンエンジン搭載仕様とはメーターパネルやダッシュパネルのデザインを大きく変えた

 全高は1960mmと高いので、どうしても重心が高くなってしまうのが弱点なのだが、重たいバッテリーがフロア下に搭載されているため、車高の高さを感じさせないどっしりとした落ち着きのある動きだ。特に高速道路でのレーンチェンジなどではガソリンエンジンモデルとの差を感じる安定感だ。

 バッテリー容量は29.6kWhで一充電当たりの航続距離は245km。エアコン使って普通に走っても、おそらく180kmは走れる。小口荷物のエリア配送といった軽バン本来の用途だったら余裕の航続距離だし、パーソナルユースでの通勤やレジャーでも実用上不満はない航続距離だ。EVは軽バンでこそ真価を発揮する!!

ホンダ N-VAN e: 主要諸元
ホンダ N-VAN e: 主要諸元
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