大盛況のうちに閉幕した東京モーターショー2019。モビリティの未来像を提示する新しいかたちの「モーターショー」として集客に成功したが、それでもやっぱり会場の華は「もうすぐ市販されるクルマ」だったりする。
本稿ではスバルとマツダのブースで主役を張った2台、レヴォーグコンセプトとMX-30を紹介したい。どちらも近い将来市販する、と各メーカーが明言している意欲作。それだけに詳細が気になるところだ。
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※本稿は2019年10月のものです
文・写真:ベストカー編集部/撮影:池之平 昌信
初出:『ベストカー』 2019年11月26日号
■SGP*採用でついにフルモデルチェンジ!! スバル 2代目レヴォーグ
スバル伝統の快速ツーリングワゴンの系統を継承し続けるレヴォーグの新型モデルが東京モーターショーで初公開された。
公開されたのはあくまでもプロトタイプだが、ほぼこのままの仕様で来年後半にデビューする。
そのコンセプトはスバルが提唱し続けている「より遠くまで、より早く、より快適に、より安全に」というグランドツーリング思想に基づいたもので、新世代スバルの象徴となるべく送り出される。
エクステリアデザインは「DYNAMIC×SOLID」を深化させてより大胆に際立たせた「BOLDER」を市販車として初採用。意のままにクルマをコントロールする愉しさ、今まで経験したことのない新たなアクティビティに向かってチャレンジしてほしいという思いが込められているのだという。
そしてスバルのアイデンティティのひとつである「安心」についてはついに新世代アイサイトを搭載。
これまでのステレオカメラによる最新バージョンだったツーリングアシストから、新たに前後4つのレーダーによる360°センシングを加え、高速道路上で利用可能なマップ&ロケーター(GPSと準天頂衛星『みちびき』を介したシステム)を活用した先進運転支援システムはハンズオフも可能だという。
さらに万が一の際の安心につながるコネクテッドサービスもスバル車として初採用された。アイサイトの最新バージョンの搭載はまずレヴォーグから、という不文律は今回も踏襲されたことになる。
もうひとつのアイデンティティである「愉しさ」については、現行型インプレッサから搭載された新開発SGP×フルインナーフレーム構造を採用。
パワートレーンにはリーン燃焼技術を採用した新開発1.8L水平対向直噴ターボエンジンを初採用。
シャシー性能に加え、低回転から太いトルクを出すエンジンで走りの質感を大幅に向上させたという。不祥事からのV字回復を目指すスバルの反撃は新型レヴォーグから始まる!
*SGP……スバルグローバルプラットフォーム
■マツダは市販前提のEV初公開!! MX-30登場!!!
マツダのメインステージを飾ったのが「MX-30」。マツダ初となる市販前提型の量産型ピュアEVだ。
マツダのEVというと、9月にノルウェーのオスロで開催された「マツダ・グローバル・テックフォーラム2019」で一部のプレスに試乗させたCX-30ベースのe-TVがあるが、今回のMX-30は専用デザインとなっている。
35.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、143ps/27.0kgmのモーターを駆動する。
『マツダは電動化車両においても走る楽しさ、走る喜びを大切にする』。楽しみだ。MX-30の画像についてはギャラリーでこれでもかというくらいご紹介しているのでぜひご覧いただきたい。
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