いよいよ2025年3月から、マイナンバーカードと運転免許証、および運転経歴証明書が一体化される「マイナ免許証」の運用が開始となります。新しい制度が始まることに、漠然とした不安を抱く人や、面倒に感じている人は少なくないと思いますが、はたしてマイナ免許証とはどういった制度なのでしょうか。免許証とマイナカード一体化のメリットデメリットについてご紹介します。
文:エムスリープロダクション/アイキャッチ画像:Adobe Stock_umaruchan4678/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】どうなる? どうする? 免許証とマイナカード一体化のメリットデメリット(8枚)画像ギャラリー保有は希望制
「マイナ免許証」とは、マイナンバーカードに、運転免許に関する情報が記録されたマイナンバーカードのこと。マイナ免許証に記録される情報は、マイナ免許証の番号、免許の年月日およびマイナ免許証の有効期限の末日、免許の種類、免許の条件に係る事項、顔写真等と、従来の免許証と同様の内容。これらはマイナ免許証のICチップに記録され、券面には記載されません。
保有は希望制で、従来の運転免許証のみを保有することも可能ですし、一体化させてマイナ免許証のみを保有し、従来の運転免許証は返納することも可能。また、一体化させたうえでマイナ免許証と運転免許証の両方を保有することも可能となっています。
そうなると、「別にいまのままでも…」と考える人は少なくないと思いますが、健康保険証と一体化された「マイナ保険証」同様に、我々使う側には多くのメリットがあります。
更新時講習がオンラインに!! 手数料も安くなる
もっともメリットを感じるのは、更新時講習のときでしょう。優良運転者(ゴールド免許)と一般運転者(ブルーの免許)は、更新時講習をオンラインで受講することが可能となります。更新時講習のオンライン受講は、マイナ免許証のみの人のほか、マイナ免許証と従来の運転免許の両方を保有している人も可能。受講後に、警察署や運転免許試験場などで視力検査などの更新手続きは行わなければなりませんが、講習をオンラインで事前に済ませることができることは、待ち時間が減り、負担軽減になりますよね。
また、更新の際の手数料も、マイナ免許証では安くなります。これまで2500円だった更新時手数料が、マイナ免許証では2100円と、400円も安くなるのです。一方で、従来の免許証で更新する際は2850円、マイナ免許証と従来の免許証両方の場合は2950円と値上がりに。マイナ免許証普及のための策だと思われます。
このほか、住所や氏名に変更があった際の手続きも楽になります。これまで住所や氏名の変更手続きは、市町村に届け出をしたあと、警察署でも変更の届出をする必要がありましたが、マイナ免許証では市町村に届け出をすれば、デジタル情報がアップデートされるため、警察署へ届け出る必要がなくなります。
これは、マイナ免許証と従来の免許証の両方を保有する人は利用できず、マイナ免許証のみを保有する人だけが受けられるサービスですが、引っ越しが多い人にとっては、うれしいサービス。また、住所地以外での免許の更新(経由地更新)の手続きが迅速化される、というメリットもあります。











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