[3代目]って難しいのよ!! [ヤリス]が超えられなかった[先代ヴィッツ]の凄さって

[3代目]って難しいのよ!! [ヤリス]が超えられなかった[先代ヴィッツ]の凄さって

 最近のアイドルではSixTONESやSnow Manが人気だが、職場の飲み会などで語ると「いや昔の光GENJIのほうが……」と、しばしば時を超えた議論になる。そこでここでは、歴代トヨタ ヴィッツ/ヤリスと歴代ホンダ N-BOXの世代を跨いだ人気度を比較する。

※本稿は2024年12月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年1月26日号

3代目ヴィッツの失地回復を目指し全てを一新した現行型トヨタ ヤリス
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ヒット車としての影響力は?

3代目ヴィッツの失地回復を目指し全てを一新した現行型トヨタ ヤリス
3代目ヴィッツの失地回復を目指し全てを一新した現行型トヨタ ヤリス

 ヴィッツの前身だったスターレットは、販売面でライバル車のマーチを下まわった。開発者は「ウチの商品で日産に負けているのはスターレットだけ」と悔しそうに語った。

 後継として開発されたヴィッツでは、欧州も考慮して内装や走りが上質で、販売面でもマーチに勝って国産コンパクトカー全体に刺激を与えた。

 しかし3代目はリーマンショックの影響で質が下がり、販売店からは「これでは先代型のお客様に乗り換えを提案できない」という話も聞かれた。

 N-BOXは、全高が1700mmを超える軽自動車の傑作で国内販売の1位だ。ただしこのカテゴリーは以前から人気が高く、N-BOXが変えた市場ではない。

 以前のヴィッツと同様、3代目の現行型で人気を下げた。優れた商品力を保つのは難しい。

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各々の諸元

■トヨタ ヤリス(ハイブリッド車・Z)主要諸元

・全長×全幅×全高:3950×1695×1495mm
・ホイールベース:2550mm
・地上最低高:145mm
・トレッド(フロント/リア):1480/1475mm
・最小回転半径:5.1m
・エンジン種類:直3
・総排気量:1490cc
・最高出力:91ps
・最大トルク:12.2ps
・車両重量:1090kg
・WLTCモード燃費:35.4km/L
・サスペンション(フロント/リア):マクファーソンストラット式コイルスプリング/トーションビーム式コイルスプリング(ダブルウィッシュボーン式)

●N-BOX(標準車)主要諸元
・全長×全幅×全高:3395×1475×1790mm
・車両重量:910kg
・エンジン:0.66L直3(58ps/6.6kgm)
・燃費:21.6km/L(N-BOX・標準車)
・価格:164万8900~236万2800円

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