日産ジュークが2019年いっぱいで生産終了となる。
日産の公式サイトにはまだ正式な告知が出ていないが、 全国の日産ディーラーには通達が回っており、すでに在庫販売を終了した販売店もあるという。
また、欧州市場では2019年10月に新型(2代目)ジュークが発表発売されたが、この新型ジュークは日本市場では販売されず、「ジューク」という車名は日本市場からは姿を消すことになる。
そのいっぽうで、日産関係者によると「(国内のラインナップから)ジュークと同クラスのSUVがなくなるということではない」とのこと。つまり、ジュークではない別の小型SUVが導入されるということになる。
ここで出てきたのが、ブラジルやメキシコ等で生産・販売されている小型SUVキックスの日本市場投入の可能性だ。
文:吉川賢一、写真:日産
【画像ギャラリー】日本導入予定の日産キックス2020年モデルをみる
キックスは現行ジュークにほぼ近いコンパクトSUV
2016年5月2日、ブラジルのリオデジャネイロで初公開された新型クロスオーバーキックス(Kicks)。
Vモーショングリル、ブーメラン型のヘッドランプとテールランプ、ウインドウがフロントからサイドにかけて巻き込んだバイザーのように見えるフローティングルーフなど、日産の最新デザインシグネチャーが採用された。
クーペのようなルーフラインにも関わらず、後部座席ではクラストップの広さを実現するとともに、広い荷室空間を実現したクルマだ。
ダッシュボードにはモダンでシンプルなグライディングウィングデザインを採用し、スマートフォン連動型のインフォテインメント系システムを搭載した7インチのフルカラーディスプレイを中央に配置、アラウンドビューモニター(移動物検知機能付き)を搭載した。
当時この機能は、南米ではセグメント初の導入であった。同年8月にブラジルで販売を開始し、2016年度後半には他の南米市場でも発売され、将来的には世界80カ国以上に投入予定というのがキックスの素性だ。
キックスのボディサイズは、全長4,295mm×全幅1,760mm×全高1,590mm、ホイールベース 2,610mm。
初代ジュークは、全長4,135mm×全幅1,765mm×全高1,565mm、ホイールベース 2,530mmのため、全長は150㎜長く、全幅は5ミリ狭く、全高は25mm高く、ホイールベースは80mm長い。
全体的に一回り大きくなったように感じるが、全幅がほぼ同じことから、このまま登場するならば、初代ジュークを受け入れた日本人ユーザーにも、受け入れてもらえるボディサイズだろう。
ちなみに、9月に欧州で発表された2代目新型ジュークは、全長4,210mm×全幅1,800mm×全高1,595mm、ホイールベース 2636mmと日本で現在売られているジュークよりも全幅が大きくなっている。
コメント
コメントの使い方