最低でも税込510万円はする高額車でありながら、月平均8,000台(2025年1月以降)を超える登録を記録するトヨタ「アルファード」。人気車であることから、購入を検討している人も多いだろうが、2024年12月には、車両本体価格が税込1065万円のPHEVと税込510万円のXグレードが追加となり、どのグレードが買いなのか、さらに悩ましくなった。
はたして現行アルファードの「買い」のグレードはどれなのか、またつけておきたいオプションや選ぶべきボディカラーは!?? 自動車買取り専門店の査定担当者の協力のもと、紹介していこう。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】買うならどのグレード!? つけておきたいオプションは!?? やっぱり欲しい大型ミニバン トヨタ「アルファード」(19枚)画像ギャラリーコスパならガソリン車、万能型ならばHEV
現行型アルファードには、ガソリン車、ハイブリッド車(以下HEV)、プラグインハイブリッド車(以下PHEV)の3バリエーションがある。販売の中心は、ガソリン車とHEVで、その比率はおよそ1:1。先代のように、どちらかに人気が偏っているということではないようだ。PHEVはアルファード販売全体のおよそ5%程度だ。
2025年5月時点で(436万円からのウェルキャブサイドリフトアップチルトシート装着車を除いて)もっとも安いのは、2024年12月に追加されたHEVの「X」グレード(税込510万円)だ。HEVの「Z」グレード(635万円)からゼイタク装備が大幅に削られ、だいぶ簡素になっているが、2列目シートがシリーズで唯一のベンチタイプであることで、定員も8名(従来は7名)になる。普段から多くの人を乗せる場合などは、この「X」グレードがベストチョイスだろう。
その他、ガソリン車の「Z」は税込555万円~、HEVの「Z」は635万円~、「エグゼクティブラウンジ」は860万円~という価格だ。最高級のアルファードが欲しいならばPHEVの一択だが、悩ましいのがガソリン車とHEV。ただ、燃費はHEV(17.5km/L)のほうがガソリン車(10.6km/L)よりもはるかに低燃費で、走りの落ち着きや静粛性もHEVのほうが上。価格がクリアできるならば、HEVのほうが満足感は高いだろう。
ただし、自動車買取り専門店の担当者によると、アルファードは、ガソリン車のほうがリセールがよくなる傾向があるとのこと。中古の現行アルファードの多くはマレーシアやタイ、シンガポールといった東南アジアへ輸出されていくそうだが、そのほとんどがガソリン車であるためだ。HEVは新古車(走行距離1000km未満)の輸出が主であり、絶対数もまだ少ないそう。買値から売値を引いた額が少ない、実質のコストで選ぶならば、ガソリン車(2WD)の「Z」がもっともお買い得となるかもしれない。
ツインムーンルーフは必須、モデリスタエアロも欲しい
ただ、HEVでもガソリン車でも、装備品によってリセール時の査定は異なってくる。前出の担当者によると、現行アルファードにおいて、プラス査定にするために必須のオプションは、「左右独立ムーンルーフ」だという。現行アルファードから採用された新たな装備で、「エグゼクティブラウンジ」には標準装備となっているが、「Z」にはメーカーオプション(税込13万2000円)での設定となる。残念ながら「X」には設定が無い。オプション販価以上に査定がプラスになることもあるので、真っ先に付けておくべき装備だという。
また「デジタルインナーミラー」もプラス査定に繋がる装備だという。2024年12月以降の最新モデルでは、全グレード標準装備となったが、2024年12月以前は、Zグレードではメーカーオプションとなっていた。現行アルファードを中古車で購入検討される場合は、このデジタルインナーミラーがついている個体を選ぶようにしてほしい。
リセールを考えるならば、アフターカスタマイズパーツのモデリスタエアロにも注目したい。フロント・サイド・リア3点のエアロパーツセットで税込36万8000円(塗装済)、ガーニッシュ類6点のクールシャインキットが税込20万5700円、20インチアルミホイール&タイヤセット(4本)は税込43万4500円、他にもフロントグリルやシグネチャーイルミブレード、イルミルーフスポイラー等もあるが、アルファードには装着されている場合が多く、中古車相場も30~40万円ほど高まる傾向があるそうだ。
























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