異国の文字をカッコいいと思う心情は国の東西を問わずにあるが、我が国は特に英アルファベットに一種の憧れを抱いている人が多い。そこで今回は、名称にアルファベットを持つスポーティなクルマを紹介していこう。
文/長谷川 敦、写真/スバル、日産、BMW、ホンダ、レクサス
【画像ギャラリー】クルマ好きはアルファベットに反応する!?(22枚)画像ギャラリー英文字が書かれると格が上がる?
そもそも日本産のモデルであっても、クラウンやノート、フィットなど、英語を車名にしたケースは枚挙に暇がない。
これはクルマが国際的な商品であることも理由のひとつだが、やはり日本人には外国語、なかでも英語をカッコいいと思う人が多数派だからというのも否定できない。
そして今回トピックにしたいのは、本来の車名に英一文字、あるいは複数文字のアルファベットを追加したクルマや、アルファベット+数字のみの名称を持ったクルマだ。
車名にアルファベットが追加されたクルマは、大抵の場合ノーマル仕様に対するスペシャルモデルを意味していて、その最たる例が「Type R」などのサブネームだろう。
このようにアルファベットのサブネームを持つクルマには、高性能を感じさせるとともに若々しいイメージもある。
最近、自身のおじさん化を実感して焦っている人は、ここでアルファベットのクルマに乗り替えてみるのもいいかもしれない。
次の項からは、おじさん注目のアルファベットネーム車をチェックする。
アルファベットはスペシャルの証
●ホンダ シビックType R
Type R(タイプR)は、ホンダが自社製モデルの高性能バージョンに与える名称であり、初めて登場したのはミドシップスポーツカーのNSX。
やがてFFスポーツモデルのインテグラにもタイプRが加わり、これで一気にメジャーな名前になった。
現行のホンダ車でタイプRの名称を持つのはシビックのみで、シビックタイプRとしては6代目にあたる。
最新のシビックタイプRは、2021年デビューのFL型をベースに2022年に発売。
2.0リッター直4ターボエンジンは330psを発生し、このパワーをフランス・ミシュランと共同開発した専用タイヤが受け止める。
空力チューンが施されたボディも、ノーマルのシビックにはない迫力を醸し出す。
現行シビックタイプRはこの他にも多数の魅力を持ったモデルだが、生産が追いつかずに、この原稿を書いている2025年6月時点では受注がストップしているのが残念だ。
●日産 フェアレディZ
シビックタイプRとは異なり、日産を代表するスポーツカーのフェアレディZは初代から車名にZのアルファベットを冠している。
しかし、実はフェアレディZにはZのアルファベットがつかない前身モデルが存在する。
日産がかつてダットサンブランドで販売していたフェアレディがそのモデルで、初代は1959年に登場し、1962年発売の2代目ダットサン フェアレディは、当時の国産屈指の高性能モデルでもあった。
そして1969年に「究極」を意味するZの文字が加えられた日産 フェアレディZが発売され現在に至っている。
フェアレディZは初代から日産Zカーとして知られ、北米では240Zや280Zなど、フェアレディの名称は使われていない。
現行型の7代目フェアレディZも、海外ではNISSAN Zの名で販売されている。























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