アルファベットのみの潔い(?)ネーミング
●レクサス IS
トヨタの上級ブランド・レクサスの車名はすべてアルファベットと数字で表記される。
これはレクサスのメインターゲットが海外であり、世界共通でのわかりやすさを重視したからともいわれている。
つまり、本記事のテーマにはすべてのレクサス車が該当するのであるが、ここは若返りを狙うという意味でISを推したい。
ISはIntelligent Sport Sedanの略であり、その名称どおりスポーツ志向を強く打ち出したセダンだ。
レクサス車の場合、アルファベットの車名に続く数値は排気量を表すのが一般的で、ハイブリッドなら最後に「h」のアルファベットが入る。
現行のISは2013年にデビューし、2020年にはビッグマイナーチェンジが行われている。
このビッグマイナーチェンジではボディサイズが大きくなるとともにサスペンションにも改良が施され、さらにはタイヤサイズも変更して走行性能を大幅に向上させた。
●スバル BRZ
スバルとトヨタが共同開発したFRスポーツカーが86(GR86)とBRZ。
BRZがスバル側のモデルであり、車名はBoxer engine(水平対向エンジン)・Rear wheel drive(後輪駆動)・Zenith(頂点)を意味している。
スバルでは初、トヨタにとっては久々のFRスポーツカーとなる86&BRZは、両社の得意技術を生かして開発され、2012年にデビューするとすぐに人気モデルになった。
86とBRZは双子といってよいほど近いクルマであるが、ヘッドライトやフロントバンパーなどの造形を変えて違いを出している。
2021年には2代目モデルが販売開始になり、このタイミングでトヨタ側は車名をただの86からGR(GAZOO Racing)86に改め、アルファベットネーム車に仲間入りした。
BRZは名称の変更こそなかったものの、エンジンの排気量拡大やフレーム剛性の向上などで性能アップを実現している。
アルファベットネームは海外が本場
●BMW Mシリーズ
ドイツのBMWは、社名からしてアルファベット3文字の組み合わせというシンプルさをウリにしている。
そのBMWでは自社製モデルに固有名詞を与えず、ほとんどは数字とアルファベットの組み合わせで区別を行っている、
最初の数字はクルマのカテゴリーを表し、続くふたつの数字はエンジン排気量、もしくはそれに近い数値が入っている。
そして最後にはエンジンの種類を表すアルファベットがくる。
しかしBMWにも最初にアルファベットが入る車種があり、たとえばスポーツカーのZ4は「未来」を意味するアルファベットから始まっている。
Mシリーズは少々異色で、BMWのモータースポーツ部門を担当するBMW M(Motorsport)社がチューニングを施したモデルがこの名称を持っている。
つまりBMW M3は、BMW3シリーズをベースにM社がチューンナップしたスポーツモデルということになる。
ちなみにBMWのことを「ベーエムベー」または「ベンベ」と発音する人がいるが、これらは本来のドイツ語の発音に近く、数10年前の日本では一般的に使われていた。
とはいえ現在BMWの日本法人は「ビー・エム・ダブリュー」の表記を使っているので、ヘタに「ベーエムベー」などと発音すると、若者におじさん扱い(実際におじさんなのだが)されることもあるので注意したい。
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