ゴルフ場の会員権だけでなく、今やゴルフカートでも”違い”を演出する時代が到来しているようだ。先日、アメリカ・カリフォルニア州グレンデールで開催されたMecumオークションにメルセデス・ベンツGクラス風のゴルフカートが出品され、大きな話題となった。
文:古賀貴司(自動車王国) 情報元:MECUM AUCTION
【画像ギャラリー】タン内装でめっちゃ豪華じゃん!! Gクラス風ゴルフカートの全貌がスゴい(7枚)画像ギャラリー富裕層のために作られたゴルフカート
遠目から見ると、これは完全に本物のメルセデス・ベンツGクラスのミニチュア版だ。正式名称は「Bado E-wagon」で、メルセデス・ベンツのバッジは一切装着していない。
しかし、そのシルエットは誰が見てもGクラスそのものだ。普通のゴルフカートでは満足できない上級ゴルファーをターゲットにしている。E-Wagonの内装は驚きの豪華さだ。
キャラメル色の本革シートに冷暖房完備、4輪ディスクブレーキ、バックアップカメラ、パワーステアリングを標準装備している。
後部座席にはエンターテイメントスクリーンも備わり、移動中も退屈することはない。これは一般的なゴルフカートとは完全に一線を画す高級仕様である。
バッテリーを搭載し、1充電で約128kmの走行が可能
ヘッドライト、ウインカー、ワイパーも装備され、アメリカの一部の州では低速車両(LSV)として公道走行も可能。
最高時速は35マイル(約56km/h)で、ニュージャージー州の住宅街の速度制限(25マイル)よりも速い性能を持つ。10kWhのバッテリーを搭載し、一回の充電で約80マイル(約128km)の走行も可能だそうだ。
これは初代BMW i3に匹敵する航続距離である。最高出力20馬力の電動モーターと軽量ボディがこの印象的な数値を実現。ゴルフ場内の移動だけでなく、リゾート敷地内の移動手段としても十分な性能を持つ。
E-Wagonを販売するアメリカ・フロリダ州のディーラー「Gulf Carts」では、このGクラス風に加え、ランドローバー・レンジローバー風、ポルシェ・カイエン風、さらにはラムTRX風のゴルフカートも取り扱っている。
差別化を図るアイテムに500万円は高いのか、安いのか
ゴルフカート選びは、今や自分のステータスを表現し、差別化を図るための重要なファッションとなっている。
自動車メーカーが意匠権侵害を訴える前に購入しようとした入札者が多かったのか、”新車時価格”2万ドル強だったものに対して3万1,900ドル(約500万円)で落札された。
たかがゴルフカートだが、中古のGクラスが買える価格だ。E-wagonの写真を見ていると、「どこにゴルフバッグを積むのか?」という素朴な疑問も浮かぶ。
このE-wagonを購入する富裕層は、移動用ゴルフカートとゴルフクラブ運搬用ゴルフカートを使い分けているに違いない。
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