信号の手前や右折レーンの入口で見かける、あの白いシマシマ模様。「ゼブラゾーン」と呼ばれるこのエリア、走ってもいいのか、それとも違反になるのか、迷ったことはありませんか? 今回は、ゼブラゾーンの正体や走行時の注意点、地域によるルールの違いなど、知っておきたい情報をわかりやすく解説します!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:xiaosan@Adobe Stock)
ゼブラゾーンの正体は「導流帯」だった!
まず、ゼブラゾーンの正式名称は「導流帯」といいます。これは、車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために設けられた道路標示で、主に交差点の手前や車線の合流・分岐点などに設置されています。
導流帯は、将来の交通量を見越して設計された道路の余剰部分を、車両が誤って走行しないようにするためのものです。
また、右折レーンに設置されている導流帯には、高速で交差点に進入して右折することを抑止する目的もあります。
ゼブラゾーンを走行すると違反になるの?
結論から言うと、ゼブラゾーン(導流帯)を走行しても、道路交通法上の違反にはなりません。つまり、走行しても反則金や違反点数が科されることはないのです。
しかし、導流帯はあくまで車両の安全かつ円滑な走行を誘導するためのものであり、走行を推奨しているわけではありません。
特に雨天時などは、白線部分が滑りやすくなっており、スリップ事故の危険性も高まります。
また、導流帯を走行中に他の車両と接触事故を起こした場合、通常よりも過失割合が高くなる傾向があります。
たとえば、ゼブラゾーンを走行していた車両と、右折レーンに進入しようとした車両が接触した場合、ゼブラゾーンを走行していた車両の過失割合が10~20%上乗せされることもあるのです。
地域によってルールが異なる場合も!
実は、ゼブラゾーンの走行に関するルールは、地域によって異なる場合があります。たとえば、宮城県では、宮城県道路交通規則第14条4項により、「ペイントによる道路標示の上に、みだりに車輪をかけて、車両を運転しないこと」と定められています。
つまり、宮城県ではゼブラゾーンを走行することが禁止されており、違反となるのです。このように、地域によってはゼブラゾーンの走行が明確に禁止されている場合もあるため、旅行や出張などで他県を運転する際には、事前にその地域の交通ルールを確認しておくことが重要です。
編集部まとめ:ゼブラゾーンは走らないのがベスト!
ゼブラゾーン(導流帯)は、車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために設けられたものであり、走行しても違反にはなりません。
しかし、事故のリスクや過失割合の増加、地域によるルールの違いなどを考慮すると、ゼブラゾーンは走行しないのがベストです。
特に、雨天時や交通量の多い交差点では、ゼブラゾーンを避けて走行することで、安全運転につながります。
また、他県を運転する際には、その地域の交通ルールを事前に確認し、ゼブラゾーンの取り扱いについても把握しておくことが大切です。安全で快適なドライブのために、ゼブラゾーンの正しい知識を身につけておきましょう!










コメント
コメントの使い方自分が右折しようと、通行区分通りにウインカーを出して右折レーンに入る際、後ろからゼブラゾーンを直進して来た車に突っ込まれると、後方不注意で自分の方が過失が多くなります。つまり右折する時はなるべくゼブラゾーンを走った方が良いです。
地域によっても異なるなんて日本人でも
わからないのに外人はもっとわからない
やはり簡素な試験で外免取れる制度は
早急に見直さなければならない
自分のことだけ考えるで良いのなら、一切乗らない選択肢もあるのですが
日本の現実の交通状況では、いかにゼブラを活用しつつ、安全と全体の利益を両立させるかが
ドライバーに求められる技術となっています。
使わない我侭もあってもいい、でも活用して交通流してる大多数の邪魔だけはしないで!