BMWの最上級4ドアクーペである「8シリーズ・グラン クーペ」をベースとしたハイパフォーマンスモデル「M8グラン クーペ」が登場。4ドアモデルの実用性とBMWトップクラスのスポーツ性を併せ持つ、新たなラグジュアリー4ドアクーペの詳細をお届けしよう。
文:大音安弘 、写真:BMW
BMW8シリーズの最新作は、最上級4ドアクーペのMモデル
BMWは、2020年1月28日、BMWのハイパフォーマンスモデル「M」シリーズの最新作となる「M8 グラン クーペ」の日本導入を発表し、同日より発売を開始した。価格は、2194万円~2397万円となる。
新型車である「M8 グラン クーペ」は、2019年10月25日より販売が開始された最上級4ドアクーペ「8シリーズ グラン クーペ」をベースに、BMWのモータースポーツ活動及びハイパフォーマンスモデルの開発などを手掛ける「BMW M」社が開発した、BMWらしい走りの魅力によりフォーカスしたモデルだ。
ボディサイズは、全長5105mm×全幅1945mm×全高1420mmと最上級クーペらしい堂々たるもの。4ドアスタイルと3025mmというロングホイールベースにより、ゆとりある後席空間を確保しているのも特徴だ。
ベースとなる8シリーズも内外装ともにスポーティさを意識したモデルではあるが、BMW M社による手が加えられることで、よりアグレッシブな装いとなっている。
Mモデル最強となる4.4Lツインターボ搭載
高性能な走りを支えるパワートレインは、BMW M社が手掛けた4.4L V型8気筒ツインターボを搭載。最高出力600ps/6000rpm、最大トルク750Nm/1800~5600rpmを発揮する。
トランスミッションには、パドルシフト付きの8速ATが組み合わされる。
駆動方式は、4WDのみとなるが、Mモデルに相応しいユニークな「BMW M xDrive」 を搭載する。
これはBMW M社が開発した電子制御式4WDシステムだが、 前後の駆動配分を無段階かつ可変的に振り分けるだけでなく、左右後輪のトルクも最適に配分することが可能。
さらに後輪駆動車らしい走りが楽しめる「4WD SPORT」モードに加え、完全な後輪駆動走行となる「2WD」モードも用意するなど、まさに4WDとFRの魅力が1台で味わえるように仕立てられている。
ラグジュアリーカーらしい先進の安全機能も抜かりなし
BMWによる先進の安全運転支援機能も充実した内容となっており、アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、レーンチェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)、レーン・チェンジ・アシスト及びレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)などを全車に標準化。
さら直前の前進走行ルートを最大50mまで記憶し、同じルートを正確に後退する「リバース・アシスト」や高速道路での渋滞時に、ステアリングからの手放し走行が可能となる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も備わっており、ドライバーの運転負担の軽減を図る。
よりアグレッシブな「コンペティション」も設定
グレード構成は、標準仕様となる「M8 グランクーペ」に加え、より性能とビジュアル面の強化を図った「M8グラン クーペ コンペティション」を設定する。
この「コンペティション」では、ハイグロス・ブラックのキドニー・グリルやドア・ミラー、バイカラーとなる20インチMホイール、カスタマイズ仕様となるBMW Individualの内装などのアクセントを取り入れることで、よりアグレッシブさを強調。
エンジンパワーも、標準仕様車よりも25ps向上の625psへと高められている。いずれもステアリング位置は左右の選択が可能となる。
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