現在渦中の日産自動車。その要因はさまざまなものが絡み合っていると思われるが、日本国内市場での低迷の原因は車種を絞り過ぎてしまったことが少なからず影響していることは間違いないだろう。ディーラーは売るものがないと嘆き、日産ファンも欲しいクルマがないと嘆く状況は、どう考えても誰も幸せにならないものであることは明白だ。
文:小鮒 康一/画像:日産、ホンダ、トヨタ、マツダ、ベストカーWeb編集部ほか
【画像ギャラリー】不人気がどうした!! セダンは滅びぬ、何度でも蘇るさ!!(39枚)画像ギャラリー今こそセダン復活というのは?
集中と選択と言えば聞こえはいいが、ここ数年で日産はマーチ、ジューク、シルフィ、ティアナ、フーガ、シーマとそれなりに需要のあった車種をラインナップから消し、ノート(オーラ含む)、キックス、スカイラインの3車種でカバーしようとしているが、それはさすがに無理があるだろう。
特にシルフィ、ティアナ、フーガ、シーマのほか、過去のモデルではローレルやセフィーロといったミドル~ビッグセダンに乗っていたユーザーは確実に行先を失っている。
少し前まではトヨタに行けばプレミオ/アリオンやカムリが存在していたがそれも今はなく、MAZDA6も終売したことで、国産メーカーでミドル~ビッグセダンはもはやホンダのアコードかレクサスのモデルくらいしか選択肢がなくなってしまったのだ。
実際、国産のセダンモデルはどちらかというと不人気ジャンルとなっているため、爆発的なヒットは見込めないが、競合の少ないところに駒を打つというのはあながち間違った選択ではないだろう。
セダン復権のカギは日産が握る!?
幸い日産には国内での販売こそされていないものの、海外ではヴァーサやセントラ、シルフィ、アルティマといったセダンモデルが多く現行モデルとしてラインアップされており、国内ラインナップを拡充するのもそこまで無理な話ではないハズだ。
さすがに馴染みのない車名だと従来のユーザーが離れてしまう可能性もあるので、ローレルやセフィーロといった往年の名前を復活させるというのもアリかもしれない。
本来であれば完全新規のモデルだといいのかもしれないが、日産の現状を考えるとなかなか難しいところがあると言わざるを得ないので、今ある資源を有効活用するというのが現実的だろう。
現在は厳しい状況に置かれている日産ではあるが、潜在的なファンは決して少なくないので、なんとか糸口を見つけて復活の足掛かりにしてもらいたいところである。









































コメント
コメントの使い方ホンダはアコードのほかにシビックがある。
セフィーロは往年というほど古くないし、3世代で終了しちゃってる。