かつては登場が「事件」だった1000万円超の日本車。GRスープラの限定車やアルファードPHEVが1000万を超えるなど、現在では珍しくはなくなっているが、特別な存在であることには違いない。過去から現在までの1000万円オーバーカーをご紹介!!
※本稿は2025年5月のものです
文:永田恵一/写真:トヨタ、レクサス、日産、ホンダ、マツダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年6月10日号
GRスープラ「ファイナルエディション」は限定150台・1500万円で登場!!
2025年3月、現行スープラの最終仕様かつ集大成となる“A90ファイナルエディション”が、グローバル300台、日本向け150台という形で発表された。
基準車から“A90ファイナルエディション”に施されたチューニングは集大成という言葉以上の内容なのに加え、スープラへのイメージも含め1500万円という価格でも大きな注目を集めている。
「1000万円オーバーの日本車」は意外にも昭和の時代からあったが、2000年代になるまで、つまり20世紀では大きなインパクトを感じたものだった。
ここ10年ほどは、レクサス各車やR35型GT-Rを中心にそういった日本車もそれほど珍しくなくなったが、それでも「1000万円オーバーの日本車」には、輸入車とは違った意味での重みがあるのも事実だ。
初代NSX&R35GT-R……1000万円オーバーカーへの道
800万3000円スタート(5MT)だった初代NSXが初めて1000万円を超えたのは、1997年追加のタイプS&タイプTで、1005万7000~1035万7000円に。で、最終的にはGTのホモロゲ取得用に登場させた限定5台のタイプR GTが5000万円!
一方770万円からというウソのような格安でデビューしたR35GT-Rが初めて1000万円を超えたのは、2009年のスペックVで1575万円だった。
その後エゴイスト、NISMOなど1000万円超のスペシャルが登場したが、大きな転機は2017年。ピュアエディションが1023万840円となり全モデルが1000万円超え。で、最終モデルは1444万3000~3061万3000円に!
1000万円オーバーの中古車
筆頭はやはり第二世代のスカイラインGT-R。R34の高騰化は顕著。落ち着いてきてはいるがR32とR33も1000万円オーバーの個体も存在する。
80スープラはまず中古車検索サイトを見ても物件が30台ほどしかないのが驚きで、1000万円オーバーはその1割といったところ。
初代NSXは新車価格もあり物件の6割が1000万円オーバーで、特に3.2Lは2000万円でも買えず!
FD型RX-7の1000万円オーバーは中古車の5%といったところ。ただ、マツダが長崎県の女性が免許返納で手放した物件を引き取ったことで、注目が集まり中古車価格も変わってくるかも?
現行の1000万円オーバーカー
2022年にNSXが販売終了、2025年にR35GT-Rがオーダー受付を終了したことにより、現行日本車の1000万円オーバーカーはトヨタ&レクサスの独壇場。
カタログモデルではトヨタ アルファード/ヴェルファイアのPHEVが新たに1000万円超クラブ入りしたのがトピック。
現在日本車で最高額は2500万円のセンチュリーなのだが、このクルマは自分好みの一台をオーダーできるので実質価格は青天井。
しかし凄いのはこれから先。次期NSX&GT-R、GRスーパースポーツなどの高性能BEVや復活セリカなどのスポーツカーには1000万円超になると予想されるモデルが目白押し。凄い時代がまもなくやってくるのだ!







































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