王道と我道。それはプロレスでもクルマでも存在する両極の立ち位置。ここではミドルサイズミニバンのトヨタ ノア/ヴォクシーの王道タッグと、団体の垣根を越えたホンダ ステップワゴン&三菱 デリカD:5の我道タッグの試合をお届けする。
※本稿は2025年5月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ、ホンダ、三菱
初出:『ベストカー』2025年6月10日号
場外乱闘(悪路走行)が得意なD:5が暴走?
トヨタ ノア/ヴォクシーの超人気兄弟車ペアに挑戦するのは、一部では「実力ナンバーワン」との呼び声も高いホンダ ステップワゴンスパーダ&三菱 デリカD:5の我道ペア。
我道軍先鋒のステップワゴンに対し、いきなりのツープラトンで激しい販売台数攻撃を重ねるノア/ヴォク組。息の合った攻撃は、さすがは兄弟車ペアといったところか。
だが対する我道軍のステップワゴンも、雪崩式ならぬ「2モーター式ハイブリッド」で対抗、なかなかの善戦を見せる。だが、試合開始から2分を過ぎたあたりで、ヴォクシーの強烈なスピンキックが背中に炸裂! 「わくわくゲート」の廃止が仇となった形か?
ノア/ヴォク、ここからはシュートでいこうや!
たまらずデリカD:5にタッチしたステップワゴン。だが、肝心のD:5はなかなかリングインせず、自ら場外へ降りてしまった。「オイ、ノア/ヴォク! 場外という名のオフロードで勝負しようぜ!」と挑発している模様だ。
だがノア/ヴォク組みは王者の余裕か、そんなデリカD:5を相手にせず、エプロンにいるステップワゴンを相変わらずのツープラトン販売攻撃で痛めつける。そんな時、ヴォクシーのリアサスに手を伸ばしたデリカD:5が、同選手を場外へと引きずり下ろした。
放送席前の荒れた地面でヴォクシーの身体を「アプローチアングルデスロック」で押さえつけ、リングへ戻ることを許さない三菱 デリカD:5。そのまま4選手入り乱れての場外乱闘になだれ込む。結局、試合は両者リングアウトによる引き分け。決着は持ち越しとなった。
●11分15秒、両者リングアウトで引き分け
我道「オイ、ノア/ヴォク! 次はキャンプ場でヤッてやるよ!」






















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