日産のフラッグシップSUV「パトロールNISMO」が中東市場で大きな注目を集めるなか、その北米向けの兄弟車である「アルマーダ」にも、ついにNISMOグレードが登場! 走りと実用性を兼ね備えたフルサイズSUVが、NISMOの手でどう進化したのか――“赤ヘッド”伝説が世界に広がる瞬間を見逃すな!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産
パトロールNISMOの衝撃、今度は北米でも!
爆発的なパワーを誇る“赤ヘッドV6”を搭載し、中東専売モデルとして話題沸騰中の「パトロールNISMO」。その勢いを受けて、日産は北米向けに「アルマーダNISMO」を2026年型として正式にお披露目した。
じつはこの「アルマーダ」と「パトロール」、現行型(2代目)はプラットフォームや基本設計が同じ兄弟車。つまり今回のアルマーダNISMOは、日産のフルサイズSUVにおける“世界最強戦略”がいよいよグローバルに広がったことを意味するわけだ。
専用チューンで磨き込まれた走り、抜かりなし!
パトロールNISMOが搭載するのは、いわき工場製の誇りでもある“赤ヘッド”の「VR35DDTT」3.5L V6ツインターボエンジン。その最高出力は495hp、最大トルク700Nm(スポーツモード時)! このスペックは「最強」と言いたくなるが、北米版のアルマーダNISMOも侮れない。
こちらも3.5L V6ツインターボをベースに、専用チューンで最高出力460hp、最大トルク700Nmまで引き上げられている。馬力こそパトロールが勝るが、トルクは同等の数値をたたき出す。
さらに、NISMO専用セッティングのアダプティブ・エレクトロニック・エアサスペンションや電動パワーステアリングも採用。さらに、NISMO専用鍛造ホイールとNISMO専用ハイパフォーマンスタイヤを組み合わせることで、重厚なボディからは想像できない軽快なハンドリングを実現しているのがポイントだ。
この「パワーと俊敏性の絶妙バランス」こそが、NISMOらしいチューニングの真骨頂なのである。
“赤×黒”の演出が映える! 見た目も走りもNISMO全開
外観ももちろんNISMOらしさ全開。ブラックアウトされたグリルやバンパーに、レッドアクセントが絶妙に映える。専用デザインのホイールも装備され、どこから見ても“普通のSUVじゃない”感が漂う。
とはいえ、見た目だけじゃないのがアルマーダNISMO。広々とした3列シートの室内空間や高級感あるインテリアなど、日常ユースやファミリーユースにもピッタリな快適装備がしっかり揃っている点も見逃せない。
“最強SUV兄弟”の時代、ついに始まる!
中東を駆ける「パトロールNISMO」、そして北米を走る「アルマーダNISMO」。日産が世界に送り出す2台のフルサイズSUVが、いまNISMOブランドのもとで“最強兄弟”として並び立った。
いわき工場の誇りとも言える“赤ヘッド”の魂を引き継ぎつつ、それぞれの市場ニーズに応じた最適な進化を遂げた2台。その姿はまさに、日産がNISMOブランドにかける本気度を物語っている。
日本投入については、標準のパトロールが2026年内に販売開始されると見られており、NISMOについては、その反応を見てから追加投入されるという流れになりそうだ。
とはいえ、売れそうなクルマ以外売らないという以前からの消極的な姿勢ではなく、日産が生まれ変わる意味も込めて、もっと攻めた商品展開に期待したいというのがファンの想いだろう。















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