アニメ『頭文字D』や『ポケモン』の音響監督として知られる三間雅文さんが、ついにラリーの世界へ初挑戦! その挑戦を支えるべく、私・新井大輝がコ・ドライバーとして参戦しました。頭文字Dの聖地・渋川伊香保で繰り広げられた、笑いあり学びありのラリー奮戦レポートをお届けします!
文:新井大輝/写真:西尾タクト
“コドラ”とは? 意外と緊張しない助手席の真実
音響監督で有名な三間雅文さんが、渋川伊香保の地で人生初のラリーへ挑戦するという話を聞き、僭越ながらコドライバーをさせていただくことになりました。新井です。
“コドライバー”とはドライバーの横で道先先案内をする人で、ドライバーを横で支える役割を同時に果たします。重要な役割だったりするので、めちゃくちゃ緊張するかなと思っていたのですが、僕はそれほど緊張することもなく、運転している時よりも気楽で楽しかったです。
かくいう三間さんは初ラリーと言うこともあり、およそ1カ月という短い準備時間ではありましたが、ラリーのルールやペースノートといった基礎から教えました。僕も三間さんも意外と真面目なので、本番2週間前には埼玉県の山間でゆっくりペースノート練習をしていました。
通常ラリー初挑戦の人だと、ペースノートを読み上げられ、“聞きながら”走行すると言うことに慣れていないのですが、すぐにペースノート走行ができたので、普段から“聞く”と言う職業を極めている人なんだなぁと感心しました。僕の滑舌が悪くて聞き取れなかったら「TAKE 2!!」なんて言われるんじゃないかとドキドキしていたのは内緒です。
いざ、イニシャルDの聖地でラリー本番
今回のTGRラリーチャレンジは、前日の土曜日にレッキ(コース下見)へ行き、ペースノートを作ります。三間さんが路面情報を読みあげ、僕がノートに書き込みます。その後はラリー車検があり、特に前日はドラマもなく無事に終わり、翌日のラリー本番を待つだけとなりました。
本番の日曜日、開会式が終わりスタートするまでの1時間半、監督は緊張していました。
前日のリラックスしていた表情とは打って変わり、めちゃくちゃ緊張しているのが伝わってきたので、「気楽に行きましょう、三間さん! ラリーはタイムアタック区間まで移動距離があるのでまだリラックスしていて全然大丈夫ですよ!」と根も葉もないことを言って緊張を和らげていました(笑)。
ミスも学びに変わる! 三間さんの成長ぶり
本番車はトヨタ ヴィッツで、パワーこそないものの、初心者には打ってつけのエントリーモデルになります。人生初のラリーとなるSS1のスタートは想像以上にスムーズにスタートしました。タイムも中盤ぐらいで走れていたので、正直充分すぎるぐらいのラリースタートだったと思います。
SS2は僕が凡ミスをして3kmのステージ中2.7kmぐらいを読み間違えてしまいましたが……、それでもしっかりと危なげなく走ってくれました。三間さん本当にごめんなさい!
そして、魔物が潜んでいた700mのSS3。スタートが登り坂でそのままエンスト……焦りすぎてエンジン再始動に時間が掛かってしまい、なんとか発進することができたものの、わずか700mのステージで18秒近く失ってしまいました。
内心、僕のSS2の超凡ミスが、SS3の三間さんのミスで相殺された気がして、コドラの新井さん的には気が楽になりました(笑)。
午後のセクションはさらにマシンに慣れてきて、ジャンクションで右と左を間違えて逆に曲がろうとしていましたが、ラリーが進むにつれ、楽しんでいるのが印象的な三間さんの初ラリーでした。もし機会があればまた是非一緒にラリーがしてみたいですね。
ん? 次の目標は何か? もちろんクラス優勝です!








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