トヨタ GRヤリスは高くて買えない…… じゃあ素ヤリスどう? 走れるのはスポーツグレードだけじゃないだろ!!

トヨタ GRヤリスは高くて買えない…… じゃあ素ヤリスどう? 走れるのはスポーツグレードだけじゃないだろ!!

 走りを楽しもうと思ったらやはりメーカーが出しているスポーツグレードやスポーツカーを買わなければいけないのか。否! クルマのポテンシャルの高さから、スポーツモデルじゃなくても十分楽しめるものも実は多い。その代表例がワンメイクレースも開催されているヤリス、通称「素ヤリス」だ。

文:小鮒 康一/画像:トヨタ、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント

【画像ギャラリー】これがヤリスカップカーとその凄すぎるパーツ類だ! 素ヤリスがイマいちばんアツイのでは?(10枚)画像ギャラリー

スポーティーなMT車はGRだけじゃない!

カスタムできる余白としても、そのままで走りを楽しむにしても素ヤリスは優秀だ
カスタムできる余白としても、そのままで走りを楽しむにしても素ヤリスは優秀だ

 モータースポーツで勝つことを至上命題として生み出されたGRヤリス。ヤリスという名前こそついているものの、通常のヤリスとの共有部品はほぼないと言えるほど専用設計となっており、304psを発生する1.6Lの3気筒ターボエンジンやGR-FOURと名付けられた4WDシステムなど、パワートレーンだけを見ても特別感マシマシとなっている。

 そんなスペシャルなモデルだけに、通常のRZでも448万円から、モータースポーツベース車として、日常の快適性に繋がる装備がオミットされたRCであっても356万円からと、内容を考えればお買い得感は高いものの、気軽に購入できる金額とは言い難い。

 ただMTを駆使してスポーティな走りを楽しみたいというのであれば、なにもGRヤリスを選ばなくても素のヤリスにも6速MTを備えるグレードがあるではないか。

ワンメイクレースも行われている素ヤリス

これがいわゆるヤリスカップカー
これがいわゆるヤリスカップカー

 トヨタのボトムラインを担うエントリーモデルであると同時に、モータースポーツへのエントリーモデルとしても知られるヤリス。現在、開催されているワンメイクレースであるヤリスカップもヤリスがかつてヴィッツの名だった初代から現在まで続くものとなっている。

 そのため、TRDからヤリスカップに出場するためのベース車として「ヤリスカップカー」も供給されている。

 このカップカーには、レースに出場するための安全装備であるロールケージや6点式シートベルトが備わるほか、専用チューニングサスペンションや強化フロントアクスルハブ、エンジンオイルクーラーなどが標準装備となり、大きな改造をすることなくエントリーできるようになっている。

通常のXグレードでも十分MT車を楽しめるぞ!!

おすすめはXグレードのヤリス。メーカーオプションでリアルーフスポイラーなども存在するため、ここから自分色に染められる
おすすめはXグレードのヤリス。メーカーオプションでリアルーフスポイラーなども存在するため、ここから自分色に染められる

 ただカップカーの価格は234万7400円となっており、ヤリスカップに出場するのであればアリだが、単にMTでスポーティな走りを楽しみたい人にはオススメしづらい。というのも、カップカーのベースとなったXグレードのMT車は165万7700円と70万円近く安い価格となっているからだ。

 ヤリスカップは改造範囲が狭いた自分の好きなパーツを組み込むことはできないが、単にスポーティな走りを楽しみたいのであれば、通常のXを購入して差額で自分の好みのパーツを組み込んだ方が幸せになれることは間違いない。

 さらにXのMT車にのみ、メーカーオプションで195/50R16タイヤ&ホイールやリアルーフスポイラーが用意されているが、このことも“そういった”ユーザーがいるのをトヨタが分かっているからにほかならない。

 なお、素ヤリスのスペックは1.5Lで最高出力は120ps。車両重量は1トン切りの980kg(XのMT車)と軽量に仕上がっているため、実はそのままでも痛快な走りを楽しめるホットハッチとなっている。

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