アトレーなのに室内長は2Lミニバン並み!? 7人乗りダイハツ アトレー7が摑もうとしたミニバンの星!

アトレーなのに室内長は2Lミニバン並み!? 7人乗りダイハツ アトレー7が摑もうとしたミニバンの星!

 いまや商用車として親しまれているアトレー。けれど、過去には7人乗り用のアトレーが存在していた!? 販売期間はわずかでもあの時代ならではのダイハツの挑戦や工夫が垣間見えるこの一台をプレイバック!

文:小鮒 康一/画像:ダイハツ、トヨタ、ベストカーWeb編集部

【画像ギャラリー】7人乗りとしては最小級!?なアトレー7とスパーキー! でもよーく見るとイマのアトレーにも通じるDNAをなんだか感じる!(16枚)画像ギャラリー

コンパクトなボディに7人分の座席を用意したアトレー7

トヨタ版アトレー7ことスパーキー

 ダイハツの軽ワンボックスカーとして安定した人気を誇るアトレー。過去には乗用車登録のワゴンとして、現在はハイゼットカーゴと同じ4ナンバー登録の商用車となっている。しかし、そのユーザーを重視したつくりから乗用車に近い装備を備えるモデルとなっている。

 そんなアトレーは当然ながら軽自動車であるため、最大4人までしか乗ることができないワケだが、過去にはこのアトレーの名を冠した7人乗りモデルが存在していたのだ。

 7人乗りのアトレーとは、2000年7月に発売を開始した「アトレー7」であり、7人乗りということで軽自動車の枠から飛び出した普通車となっていた。

 そのため、搭載されるエンジンも660ccから1297ccのNAエンジンへと置き換えられ、ボディサイズも軽自動車枠を超えるサイズとなっている。

室内長を稼ぐ秘訣!?

トヨタ版アトレー7ことスパーキー
トヨタ版アトレー7ことスパーキー

 当時はダイハツ以外のメーカーからも軽自動車をベースとした普通車が多くリリースされていたのだが、アトレー7は前後の大型バンパーやサイドパネルの装着でボディサイズを拡大していただけではなく、リアのオーバーハングも延長されていたのが大きな特徴。

 これによって3列目シートを装着してもそれなりに人が乗ることができるスペースが確保されていたワケなのだが、2列目と3列目シートは床下に格納できる新開発ハイダウェイシート機構が備わっていた点もポイントとなっていた。

 なお、リアオーバーハングを伸ばして室内長を延ばすという特徴を活かして、兄弟車種に2列シート仕様の商用バンモデル「ハイゼットグランカーゴ」も存在していた。

 またトヨタには「スパーキー」の名でOEM供給もされており、トヨタの最小3列シート車を売りとしていたが、販売は伸び悩みアトレー7よりも早く終売となってしまった。

 このように軽自動車をベースとしながらもかなりがんばって室内空間を広げていたアトレー7ではあったが、他車がコンパクトカーのプラットホームをベースとしたミニバンをリリースするようになると徐々に販売台数も下降気味となり、2004年末を持って終売。

 その後軽自動車ベースのコンパクトミニバンが登場することはなかったのだった。

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