常に日本車のお手本だった!! BMW3シリーズの50年の歴史が感動しかない!!

常に日本車のお手本だった!! BMW3シリーズの50年の歴史が感動しかない!!

 スポーツセダンのベンチマークでもあるBMW 3シリーズが、誕生50周年を迎えた。ドライビングプレジャーを体現するスポーツサルーンとして走り続けてきた3シリーズの栄光の歴史を、7世代にわたるモデルの進化とともに駆け足で振り返ってみよう!

文:ベストカーWeb編集部/写真:BMW

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クルマ好きを虜にしてきた「駆けぬける歓び」の象徴

初代BMW 3シリーズ。日本車はこの走りに圧倒された
初代BMW 3シリーズ。日本車はこの走りに圧倒された

 BMW 3シリーズが初めて姿を現したのは1975年のフランクフルト・モーターショー。当時すでに伝説的存在となっていたBMW 02シリーズの後継として登場したこのコンパクトセダンは、スポーティかつ高効率なエンジンと俊敏なハンドリングでたちまち注目を集めた。

 初代モデル(E21系)は、前後重量配分や高剛性シャシー、そして何よりもFRレイアウトによる軽快な走りが魅力だった。1977年にはセグメント初の直列6気筒エンジンを投入し、走り好きの心を完全にわしづかみに。続く2代目(E30系)では4ドアやディーゼルモデル、初の4WDシステム「xDrive」など、バリエーションの幅を一気に広げた。

 2代目で忘れてはならないのが、1985年に登場したBMW M3。まさに公道を走るレーシングカーで、200馬力を超える4気筒エンジンを武器に、ツーリングカーレース界を席巻し「最も成功したツーリングカー」と称されるほどの偉業を成し遂げた。

デザインとテクノロジーの革新が走りを進化させた

3代目にあたるE36系3シリーズ
3代目にあたるE36系3シリーズ

 3代目(E36系)以降は、スポーツサルーンとしての洗練度がさらに加速。クーペやカブリオレ、ツーリングといったボディバリエーションに加え、快適性や安全性の向上も著しかった。

 4代目(E46系)では多くの電子制御システムが導入され、エンジンにはバルブトロニックを採用(後期型)、5代目(E90系)は永島譲司氏という日本人デザイナーがエクステリアを手がけたことで話題を呼び、ランフラットタイヤを導入したことも議論を巻き起こした。

 そして2012年登場の6代目(F30系)からは、クーペやグランクーペを「4シリーズ」として独立展開。グランツーリスモなど新たなコンセプトモデルも加わり、多彩なライフスタイルに応えるラインアップへと成長した。

 現行の7代目(G20系)は2019年に登場し、先進運転支援システムやBMWカーブド・ディスプレイ、最新のiDriveなど、デジタル化が大きく進展。2022年にはデザインを一新し、2024年には新開発のバッテリーによってプラグインハイブリッドのEV走行距離が101kmにまで向上。環境性能も最前線に立っている。

サーキットでも“駆けぬける歓び”を体現

5代目にあたるE90型。エクステリアは日本人デザイナーの永島譲司氏が手がけた
5代目にあたるE90型。エクステリアは日本人デザイナーの永島譲司氏が手がけた

 3シリーズの輝かしい足跡を語る上で欠かせないのが、モータースポーツの舞台だ。初代320は1976年のヨーロッパ・ツーリングカー選手権に登場し、軽量化ボディと300馬力超のF2エンジンを積んで観客を驚かせた。

 前述した初代M3は1987年に世界ツーリングカー選手権の初代王者となり、その後もDTMや24時間レースで勝利を積み重ねた。現在ではM4 GT3がその伝統を継ぎ、2025年にはニュルブルクリンク24時間で勝利を飾るなど、常に頂点を狙い続けている。

 いまや乗用車のメインマーケットはSUVへと移り、セダン/ステーションワゴンは後景に退いた感がある。そんな中、50年、7世代、2000万台超という偉大な数字を積み重ねてきたBMW 3シリーズは、やっぱりスポーツサルーンの基準であり続ける名車だといえよう。

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