2025年5月31日から6月1日にかけて開催されたスーパー耐久富士24時間レース。その会場でスバルが会見を開き、突然「新型車」の存在を明らかにした。JMS2025で詳細な発表をするというが……スバルさん、ドッキリ大・成・功!!
※本稿は2025年6月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:スバル、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年7月26日号
スバルが仕掛けた突然のサプライズ
スバルが新型車を(微妙に)サプライズ公開した。
それは2025年5月31日〜6月1日に行われていたスーパー耐久富士24時間レースでのこと。スバルが記者会見を開き、藤貫哲郎CTO(最高技術責任者)が突如新型車の存在を明らかにしたのだ。2025年秋に開催されるジャパンモビリティショー(JMS)で公開する予定だという。
モニターで俯瞰気味の写真を見せたが(上)、絶妙にピンボケしており正体がつかみづらい。その分、「妄想」が膨らみまくって大変なわけだが、見た感じ、WRXの新型車のように思える。
エンジンフード(エンジン車だったら、だが)の上に大きなパワーバルジ(もしくはダクト)があり、前後に大きく膨らんだフェンダーと、フロント下部にはスポイラーも装着されている。
かなりの「武闘派」に見受けられ、必然的にWRXの後継車か、もしくは派生車と予想したくなるのだが、ルーフ後端に大きなウィングが確認できることからハッチバックボディが有力。担当は、2010年に限定400台で登場したSTIのコンプリートカー「R205」を思い出した。
このクルマに関して藤貫氏は「スバルっぽい面白いクルマを企画したい」「今ある技術アセットをうまく使って作る」「その先に、さらに尖ったクルマも考えている」など、いくつか気になるコメントを出している。本当はもっと情報を出したかったらしいが、周囲に止められたというから面白い。
それでも次世代の水平対向エンジンを開発中であることを公言するなど、クルマ好きをワクワクさせるサービス精神たっぷりの公開となった。
スバルはS耐ST-Qクラスに「ハイパフォーマンスXフューチャーコンセプト」で参戦中。
意外と難しいというターボエンジンとカーボンニュートラル燃料のセッティングも参戦を重ねるたびに改善が進んでいるほか、カーボン素材の使い方や4WD制御でも新たな知見を得るなど、レース参戦のメリットは数多くある。
この新しいスポーツカーは、S耐で得た技術的知見をとことん活かしたクルマになると思われる。
「JMSで、全部ではありませんが詳細を言います」(藤貫CTO)ということで、この謎のスポーツカーの正体が明らかになるのは2025年秋。
それまでにちゃんと開発できるのか? と思ったりもするが、関係者いわく「ここまで言っちゃったら、JMSに間に合わせるしかないですよね」とのこと。
今回の公開は開発陣にハッパをかける意味もあったのかもしれない。


















コメント
コメントの使い方マジ心から期待ですね。高額化は避けられませんが、出る事に意味がある。
今はタイヤ性能が昔と桁違いで、それに耐えられるサス、サスを活かせるボディ、という形で求められる敷居が昔と全く違います。
ですからインプレッサに良いエンジンと駆動系載せただけでは対GRやtype-R相手にどうにもならない為、こうして新たにスポーツ用ボディを開発するしかない。
それに二の足踏んでたスバルが、やっと本気になってくれた。