仕事はもちろん、リモートワークや車中泊に活躍する4ナンバー車。ナンバープレート上段の識別番号が「4」で始まることからこう呼ばれるわけだが、軽乗用車や5ナンバー車との違いはご存知だろうか? クルマの作りや税金や保険など、意外なところで差があるのよ!!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】4ナンバーと5ナンバーの税金の違いをじっくり見て!(7枚)画像ギャラリー荷室優先で空間カスタムも自由自在
4ナンバー車とは小型貨物車と軽貨物車のことを指す。ホンダ N-VAN やスズキ・スペーシア ベースといった軽モデルから、ハイエースやプロボックスなどの小型貨物まで、いまや多彩なモデルがラインナップされている。
このタイプのクルマの特徴は、乗員スペースよりも荷室が優先されている点だ。車体サイズや排気量には制限があり、荷室スペースは1平方メートル以上(軽は0.6平方メートル以上)、乗車定員よりも積載量が多くなければならないなど、細かい規定がある。だがこの構造が逆に、車中泊や移動オフィス化といったカスタムを楽しむユーザーには大きな魅力になっている。
ただし車検期間は注意が必要。普通乗用車が初回3年・以後2年なのに対し、4ナンバー車は初回2年・以後1年(軽貨物は2年)と短めだ。使い方によってはこの点がネックになる可能性もあるので要チェックだ。
自動車税も重量税もリーズナブル!
経済的に見逃せないのが税金と保険。まず自動車税だが、乗用車が排気量ベースで課税されるのに対し、4ナンバー車は積載量で決まる。たとえば積載量が1トン以下の小型貨物車なら年額1万3200〜1万6000円とかなりお得。軽貨物車にいたってはなんと年額5000円! これは嬉しいポイントだ。
次に自動車重量税。こちらは車両総重量で決まり、軽自動車は年額3300円と破格。小型貨物車でも1トン以下なら3300円(1年あたり)と安価で、ランニングコストを大幅に抑えられるのが魅力だ。
一方、保険については少し事情が違う。自賠責保険料は小型貨物車が小型乗用車よりほんの少しだけ高い。25カ月だと乗用車が1万8160円なのに対し、小型貨物は2万950円といった具合。これは使用頻度の高さと事故リスクを踏まえたもの。ただし軽貨物は軽乗用車と同額(25カ月で1万8040円)となる点はうれしい。
1日自動車保険は4ナンバー非対応のケースがある!
注意したいのが手軽に加入できる1日自動車保険。4ナンバー車は保険対象外というケースがあるので、友人のクルマを借りてデイキャンプへ……なんてときは確認しよう。もしNGの場合は、自分の加入している任意保険に「他車運転特約」が付いていれば頼りになる。
いっぽう任意保険自体は4ナンバー車ならではのメリットがある。「型式別保険料率クラス」が設定されていないため、車種による極端な保険料差がないのだ。さらに以前は使えなかった「21歳以上」「26歳以上」といった年齢条件割引も、今では多くの保険会社が対応済み。家族の年齢構成によって保険を使い分けられるのもポイントだ。
税金が安く、保険料の負担も比較的少ない4ナンバー車。ライフスタイルや用途に合わせて選べば、経済的にも納得の選択になるはずだ。乗用車とはひと味違う魅力を、ぜひ体感してみてほしい。










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