かつて日本でも戦前および戦後に販売を展開していたドイツの自動車メーカー「オペル」。2006年、当時の親会社であったGMの経営不振によりに日本市場を撤退して以降、音沙汰がなかった。
その後2017年にPSAグループへ吸収されるなどさらなる紆余曲折を経たオペルが、来る2021年日本市場に復活、3車種を日本導入予定であると発表された。
オペルを傘下に収めたPSAグループは、新たにFCAと正式合弁(2019年10月発表)。世界第4位の自動車グループになるという。
こうした動きにも見逃せないものがあるが、上記の通り、オペルは日本でもおなじみの自動車メーカー。日本市場に戻ってきてくれたのは、なんだか感慨深い思いがある。
本国ドイツでは現在日本導入予定の3車種を含め10車種が投入されている。各車を紹介してゆく。
●【画像ギャラリー】懐かしのオペル車、およびドイツ本国で発売されている乗用モデルラインナップをギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年1月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年2月10日号
■ADAM
Bセグメントに分類されるオペルのエントリーモデルの1台。パワーユニットは1Lと1.4Lがあり、スポーツバージョンのSには1.4Lターボが搭載される。バリエーションにクロスオーバーモデルの「ROCK」も用意されている。GM傘下で開発。
■AMPERA-e
シボレーボルトとの姉妹車。つまりこちらはオペルのEV専用モデルだ。Bセグメントの5ドアハッチバック。1充電で520km走れるという。また30分の急速充電で150kmの走行も可能。こちらもGM傘下の時に開発されている。
■ASTORA
アストラブランドは日本にも輸入されていたことがあるので、よく知られたブランドだろう。VWゴルフのライバルだ。現行モデルは1.2L、1.4Lターボ、1.5Lディーゼルのエンジンラインナップを持つ。スポーツツアラーモデルもある。GM傘下で開発。
■COMBO(日本導入予定車種)
日本でも人気のルノーカングーのライバル車。シトロエンベルランゴとプジョーリフターの兄弟車種で使い勝手のいい両面スライドドアを持つ。パワーユニットは1.2Lターボと1.5Lディーゼル。日本に導入予定のモデルだ。
■CROSSLAND X(日本導入予定車種)
プジョー2008と兄弟車になるBセグメントのコンパクトSUV。全長は4212mm。パワーユニットは1.2Lターボと1.5Lディーゼルが用意され、現地での価格は約1万9000ユーロから。日本円では約230万円なので、導入されれば人気になること必至。
■CORSA(日本導入予定車種)
こちらの2代目、3代目モデルは日本で「ヴィータ」の名前で販売されていたので知っている人もいるかも。現行は1.2L、1.2Lターボ、1.5Lディーゼル、そしてEVモデルも用意される。
■GRANDLAND X
上のCROSSLAND Xよりも一回り大きいCセグメントのSUV。プジョー3008やシトロエンC5エアクロスとの姉妹車となる。パワーユニットは1.2Lターボほか3種用意されていて、1.6Lターボのプラグインハイブリッドモデルもある。日本導入の可能性大。
コメント
コメントの使い方