宮崎県都城市でソーラーパネル搭載のEV移動販売車「EV元気カー」が6月から稼働スタート。電気駆動で排気ガスゼロ、冷蔵・冷凍両対応。地域の買い物難民を支える新しい一手となり、クルマ好きにも応援したい取り組みです。
文:ベストカーWeb編集部/写真:PRTimes・AdobeStock(トップ画像=seven sheep@AdobeStock)
環境にも優しく、地域にも優しいEV移動スーパーの全貌
一般社団法人グリーンコープ共同体のグリーンコープ生活協同組合みやざきが始めた「EV元気カー」はソーラーパネル+ポータブル電源を装備した電動移動販売車で、宮崎県都城市の約20か所を巡回しています。
この仕組みの素晴らしさは販売中も走行中もエンジン不要=排気ガスゼロという点。環境負荷がぐっと低減されるだけでなく静音性もあり、排気の不安なく手軽に利用できることが魅力です。
搭載される冷蔵ショーケース(+5℃)に加えて、オプションで冷凍(−16℃)も対応可能。商品の鮮度維持、品ぞろえの充実を両立しています。
さらに夜間も冷却維持ができる仕組みのおかげで翌朝の積み替え作業が不要になるなど、効率的な運用も実現しています。
地元からの声もあたたかく「足が悪くて買い物がつらかった」「スタッフが顔なじみで安心」が届いており、地域住民の日常に根づいた価値を生んでいます。
EV元気カーはただの「便利な移動販売車」ではありません。未来のモビリティが果たすべき役割、つまり環境への配慮と地域の暮らし支援を車両という視点から融合した好例です。
自動車関連メーカーはEVやソーラー活用ビジネス、移動サービス向けモジュール供給などでこのような社会課題解決に関わるチャンスがあります。
読者の皆さんも、「車が人々の生活そのものを支える存在になる可能性」を感じるきっかけになるはず。今後は他地域への展開や、他ジャンル(カフェ、診療所、書店など)への応用にも注目したいですね。
まさに車が地域の買い物拠点。EV×ソーラーが生活を変える未来です。


コメント
コメントの使い方各地の軽トラ市や、買い物困難地域にも、同県等から軽トラショップで駆けつけるサービスが定例化してます
それらで使われる軽トラは地元店・農家の自前のものが殆どで、専用業者でも20や30万の中古軽トラの簡易改装です
一方でこちらは270~320万です。その価格差は商品に還元され、支払うのは客です。同じ事を軽トラ換装車でやってくれたら百倍喜びます。選択の自由がない人に余計な出費を強いてる視点を持ってほしい