夏の日差しに対抗するため、クルマの塗装面やインテリアをケアしているだろうか? 実はケアが必要な部分はそれだけではない。自動車において重要度はかなり上位に位置するであろう、タイヤとバッテリーのことを忘れていないかい?
※本稿は2025年8月のものです
文:鈴木伸一(整備士の資格をもつメカニックライター)/写真:ベストカー編集部、AdobeStock(トップ画像=beeboys@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2025年9月26日号
縁の下の力持ち……だからこそケアを怠りがち!?
空気は暖まると膨張するため、高速走行時、路面との摩擦熱によるタイヤの温度上昇に伴い、空気圧は20~30kPaは優に高まる。
このため、規定値より高過ぎた場合、夏場にはより高圧となって路面からの衝撃を吸収しきれなくなり、タイヤ側面に損傷があるとバーストする危険が高まる。
一方、極端に低ければ「スタンディングウェーブ」を起こしてタイヤ温度が危険領域(100℃)に達し、トレッドが飛び散ることも。自身の安全のため定期的にチェックすることが大切だ。
また、車載バッテリーに使われている「鉛バッテリー」の適正な液温は25℃以下で、10℃上がると寿命は半分になると言われている。
ところが、34℃の夏日にエンジンルーム内に置かれたバッテリーの液温は50℃にまで達する。つまり、車載バッテリーは「夏の猛暑」で痛めつけられているのだ。
おまけに、メンテナンスフリーバッテリーの普及でチェックを怠りがち。キッチリとメンテしておきたい。






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