昨今の日本車はどれも優良車ばかりで、買う側からすれば悩みどころ。ここでは、コンパクトなハイブリッドSUVの三車、トヨタ ヤリスクロス、ホンダ ヴェゼル、スズキ フロンクスの中から、特に推奨度の高い一台を渡辺陽一郎氏が選ぶ!!
※本稿は2025年8月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、ホンダ、スズキ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年9月26日号
※諸元の「M」はモーター
コンパクトSUV(HEV)の三択ベストは?
●三択ラインナップ
・トヨタ ヤリスクロス
・ホンダ ヴェゼル
・スズキ フロンクス
今はSUVが新車として売られる小型/普通乗用車の約35%を占める。ここでは特に人気の高い全長が4500mm以下のコンパクトSUVを取り上げる。
最も推奨度の高い車種はフロンクスだ。全長が4m以下のボディは最小回転半径も4.8mで小回りが利き、全高は1550mmだから、SUVでは珍しく立体駐車場も使いやすい。インパネの周辺など内装はコンパクトSUVのわりに上質だ。
車内も広く、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシふたつ分になる。
装備も充実しており、マイルドハイブリッド、後方の並走車両を検知するブラインドスポットモニター、アルミホイール、通常は19万円前後でオプション設定される全方位モニター付きナビなども標準装着した。しかも2WDの価格を約254万円に抑えた。
2位はヴェゼル。ストロングハイブリッドのe:HEVは、動力性能に余裕があって乗り心地も快適だ。内装は上質で、後席の膝先空間は、前述の測り方で握りコブシふたつ半に達する。コンパクトSUVだが、内外装の質や居住性は、全長が4600mm前後のミドルサイズSUVと同等だ。
3位はヤリスクロス。鋭角的なフロントマスクを備えた外観は都会的な印象で、 ハイブリッドの中級グレードは、WLTCモード燃費が30km/Lを上まわる。SUVでは燃費が最も優れている。
・トヨタ ヤリスクロス 推奨度:5点
・ホンダ ヴェゼル 推奨度:7点
・スズキ フロンクス 推奨度:8点
★ベストチョイス……スズキ フロンクス

















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