昨今世界中でEVが発火したというニュースを聞くことが多い。EVシフトが加速している今、他人事ではないという人も多いはず。でも、国産EVの発火事故というのはゼロに等しいのだ。それを支える電池メーカーAESCの製造現場を見たら「これは!!」の連続だった!!!
文・写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】これホントにクルマの製造現場!? なほどキレイ!! 最新鋭の電池工場内部がすごい(15枚)画像ギャラリー徹底した温度管理に超絶キレイ!! EVは製造現場も違うのだ
大変失礼ながら自動車の製造現場のイメージといえば決して環境のイイものではない。比較的築年数の浅い工場ならばキレイではあるものの、快適な空間とはいえないのがほとんど。昨今はスポットクーラーなどを取り入れるなど、改善はされているが。
ところがAESCの茨城工場はまったく違う世界であった。電気自動車の心臓部ともいえる電池工場は超絶キレイなうえ、徹底された温度管理の空間が広がるのだ。聞けばリチウムイオンバッテリーを製造するうえで、もっとも重要なのは異物の排除、それと徹底した温度あるいは湿度管理だという。
内燃機関のモデル、あるいは車体工場と比べるのはナンセンスなのはわかっているが、多くの自動車製造現場を拝見した筆者に言わせれば革命レベルに環境が違うのだ。
文字通り巨大そのもの!! 新型リーフから新世代電池に!!!
今後右肩上がりに需要が伸びる見込みゆえ、AESCの茨城工場は超絶巨大!! 聞けばAESCの茨城工場はギガファクトリーと呼ばれ、現在は6GWh/年という製造キャパを誇る。将来的には20GWh/年に達するという。これは年間20万台のEVを生産するということで文字通り巨大な電池工場なのだ。
AESCは現在、日産リーフやサクラ、あるいはホンダN-VAN e:やN-ONE e:といった国産EVの心臓部の製造を担っており、日本のEV市場でいえばトップシェアを誇る企業なのだ。AESCは日本だけでなくアメリカやイギリス、あるいは中国など7箇所に工場があり。今後も6箇所の工場を建設予定というからスゴい。
初代リーフ登場時に話題となったパウチ型のバッテリーは第5世代となり、今なお進化を続けている。まもなく登場見込みの新型リーフから最新のものを搭載するというが、エネルギー密度と出力をどちらも引き上げることに注力してきたという。EVはクルマの進化はもとより、AESCのような心臓部の製造を担うメーカーの努力も非常に大きいのだった。
AESC=安心・安全!! EVを電池で選ぶ時代が来る!?!?
AESCの社長である松本昌一に聞くと「世界トップレベルのメーカーを目指す。ゆくゆくは“AESCバッテリーを積んだEVは安心”と言ってもらえるメーカーになりたい」とコメント。
じつは初代リーフをはじめ国内外問わず多くのメーカーに供給しているが、これまでAESC製のバッテリーを搭載した車両は発火などのトラブルは起きていないという。
昨今EVの発火トラブルが世間を賑わせているが、これまで100万台以上の心臓部を製造しているにもかかわらず、トラブルを起こしていないというのはユーザーからすればこんな安心なことはない。近い将来、松本氏のコメント以上に「AESCのバッテリーだからこのクルマを!!」という日がくるのも近いぞ!!!
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