日本中にたった5人しかいないGRスペシャリストを紹介する特集の2回目。今回紹介する松本英之さんは店長兼Yaris Cupドライバー。お客様にワンメイクレースの楽しさを伝授し、「ロールケージつきのマニュアル車じゃなきゃ乗れない」とまで言わせる男。いったいどんなスペシャリストなのか? お客様と一緒に話を伺った。
文:ベストカーWeb編集部 写真:西尾タクト
【画像ギャラリー】レースでお客様と信頼関係を築く!! ガチのモータースポーツ相談ができる「GR Garage Netz Sport千葉」をギャラリーでチェック(8枚)画像ギャラリーモータースポーツへの参加を後押しするGR Garage
全国のGR GarageではGRブランドのクルマの販売はもちろんだが、お客様の好みに合わせたカスタムのアドバイスを行っている。そして、もうひとつGR Garageの大きな特徴を挙げるとすればモータースポーツへの参戦をサポートしていることだ。
モータースポーツへの参戦はなかなかハードルが高いように思えるが、GR Garage Netz Sport(ネッツ シュポルト)千葉の松本さんは、お客様をモータースポーツの楽しい沼に引き込んでしまう特別なGRスペシャリストのようだ。いったいどんなふうに引き込まれたのか? お客様の山下さんに聞いてみた。
「トヨタ86に乗ってショップでカスタムを楽しんでいたのですが、思ったような性能が出ないというか、自分のイメージと違うクルマになってしまい不満を持っていたところに縁があってGR Garage Netz Sport千葉に立ち寄ったんです。いろいろ相談してイメージを伝え、少しずつパーツを入れ替えていくとクルマが変わったのに驚きました。
知識がなかったこともありますが、初めに訪れたショップではスペックでパーツを装着してしまい、全体のバランスが崩れてしまったのだと思います。GR Garageだとまず話を聞いて方向性を決めてからカスタマイズしていくので、間違いは少ないと思います」
カスタマイズ用のパーツはたくさんあるが、スペックだけを見て装着してしまうと乗りにくいクルマになってしまうとよく言うが、山下さんもそんな経験をしたのだ。
ではGRスペシャリストの松本さんはお客様にどんなアドバイスをしているのだろうか?
「『お客様が何をしたいのか? どんなクルマにしたいのか?』 そのことをしっかりとつかめるようお話しするようにしています。例えばNetz Sport千葉ではGR86 RZカスタマイズ車とザックスのダンパーやブレンボのブレーキが入ったGR86 RZ Ridge Green Limitedの2台を試乗車として持っています。お客様にこの2台を乗り比べていただき、それぞれの印象を聞くことで、そのお客様の好みというかカスタマイズの方向性がわかってきます」
ザックスのしなやかな硬さが好みなのかどうか、ブレンボのソリッドな効き味が好みかどうかで、わかることも多いに違いない。山下さんも丁寧で親身なアドバイスでトヨタ86を作り変えていったようだ。
ところが青天の霹靂、愛車が大雨で水没してしまう。
「2017年だったと思います。大雨の中で水たまりを走っていたところ一気に深くなり、クルマが冠水し、エンジンがやられてしまいました。ショックでしたが、その時に思い切ってヴィッツレースに出たいと相談しました。もともとヴィッツレースの応援ツアーに参加したりしていたので、いつかは自分もと思っていました」










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