2025年8月、レクサスはアメリカ・カリフォルニア州ペブルビーチで開催されたイベントにおいて、新たなスポーツカーの姿を示唆する「レクサス スポーツ コンセプト」を初公開した。
極めてシャープで、未来的かつエレガントなデザインをまとうこのモデル。詳細なパワートレインや発売時期は明らかにされていないものの、レクサスが描く次世代フラッグシップスポーツの姿を強烈に印象づけるものとなっていた。公開された姿を整理しつつ、どんなクルマとなるのか、予想をしてみよう。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:LEXUS、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】超絶カッコイイ!! 米国で公開された「レクサス スポーツコンセプト」を写真でもっとみる(11枚)画像ギャラリー「未来のレクサススポーツ」を感じさせるデザイン
伝統的なスポーツカーらしさを表現した、2ドアクーペのシルエットを継承しながらも、次世代を意識したダイナミックな造形をまとった「LEXUS Sport Concept」。ロングノーズ&ショートデッキの王道プロポーションに、フロントからリアへと流れる美しいボディライン。低く構えたボンネット、進化したスピンドルデザインのフロントマスク、大径ホイール、空力を意識したリアエンド、存在感抜群のLEDテールランプなど、どこを切り取っても「未来のレクサススポーツ」を感じさせる仕上がりだ。
レクサスのスポーツモデルといえば、2009年に登場したフラッグシップスポーツ「LFA」が思い出される。自然吸気V10エンジンが奏でる「天使の咆哮」は伝説となり、世界限定500台という希少性も相まって、今なお多くのファンを魅了している。
その後もレクサスは、RC FやLCといったハイパフォーマンスクーペを送り出し、ラグジュアリーとスポーツの融合を示してきた。特にLCはコンセプトカー「LF-LC」のデザインを驚くほど忠実に市販化し、高い評価を獲得したが、今回の「レクサス スポーツ コンセプト」も、LF-LC同様に、市販化を強く期待したくなる完成度となっているように感じる。

パワートレインはやはりハイブリッドか?
こうなると気になるがパワートレインだ。冒頭でも触れたように、パワートレインに関する情報は何も公開されていないが、考えられるシナリオはいくつかある。
ひとつは完全な電動スポーツカーという可能性だ。レクサスは2035年までに新車販売を100%BEVとする目標を掲げている。ブランドを象徴するモデルとして、このモデルがBEVとして登場する可能性は十分にあると考えられる。
しかしながら、現実的には、ハイブリッドやプラグインハイブリッドとなるのが有力であるように思う。これまでレクサスが、スポーティモデルのISやLCに投入してきたハイブリッド技術をさらに進化させれば、現在の(電動化に向けた)過渡的なタイミングでは、理想的な選択肢となり得る。持続可能性とドライビングの楽しさを両立するハイブリッドスポーツは十分現実的だ。
とはいえ、ガソリンエンジン車となる可能性もなくはない。LFAの血を受け継ぐ内燃機関スポーツとして、V8やV10の高回転ユニットに電動ターボを組み合わせたエモーショナル重視のパワートレインだ。現状の自動車市場とレクサスの方向性を考えると、ハイブリッド一択と予想されるものの、「V10ターボ」という浪漫をレクサスが再び形にしてくれる可能性もゼロではないように思う。














コメント
コメントの使い方最高に格好いいエレクトリファイドスポーツ改。大幅刷新と、時代の変化でBEVのみならずエンジンつきHVでの可能性も出てきたのが嬉しい
スーパーカーでいながらもMRじゃなくFRスタイルを貫く存在、一つでも多く欲しいです。フォルムはFRが一番格好いい