令和の大衆車N-BOXが起こした革命! クルマとしての優秀さが「とりあえず“Nボ”で!」の循環を生みだした!!

令和の大衆車N-BOXが起こした革命! クルマとしての優秀さが「とりあえず“Nボ”で!」の循環を生みだした!!

 売れている。その一言で済ますことができないほど街にあふれるホンダ N-BOX。もはや「令和イチの大衆車」と呼んで差し支えないだろう。なぜこんなにN-BOXは大衆に支持されたのだろうか? もちろんクルマが良くなければ売れることはないし、かかるお金とクルマの性能が見合っているかなどの点もかかわってくるだろう。だが、それに加えてN-BOXはとんでもない循環構造を作り出しているきがしてならないのだ。

文:小鮒康一/画像:ホンダ、ベストカーWeb編集部

【画像ギャラリー】スバル360やN360、カローラを継ぐ!? もはや令和を代表する国民車N-BOX!!(12枚)画像ギャラリー

N-BOXはなんでこうも強いのか!?

2008年に登場したゼストからつないで2011年に登場したN-BOXも2023年に3代目となる
2008年に登場したゼストからつないで2011年に登場したN-BOXも2023年に3代目となる

 それまでスーパーハイト軽ワゴンのラインナップがなく、軽自動車の販売において苦戦を強いられていたホンダが、2011年12月に満を持して投入したN-BOX。

 ダイハツ タントに対抗するモデルとしてリリースされたN-BOXは、その高い完成度から一躍人気車種となり、2012年度(2012年4月~2013年3月)の販売台数で早くも軽自動車の新車販売台数で1位を獲得した。

 そして現在は3代目モデルとなったN-BOXが販売中となっているが、2024年度(2024年4月~2025年3月)の軽自動車の新車販売台数で1位となり、10年連続の首位獲得となって圧倒的な人気を維持し続けているのだが、なぜN-BOXはここまで高い人気をキープし続けているのだろうか?

クルマとしての高い完成度はもちろんだが……

アウトドアもより楽しめるモデルとして設定されたN-BOX JOYは2024年に登場
アウトドアもより楽しめるモデルとして設定されたN-BOX JOYは2024年に登場

 N-BOXは、ホンダに脈々と受け継がれる「M・M思想」に基づく、広く開放的な室内空間を独自のセンタータンクレイアウト技術によって実現したほか、全タイプに標準装備とした先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を搭載。

 さらに優れた走行性能・燃費性能などにより、それまでの軽自動車の概念をくつがえす独自価値と魅力を創出したことが評価されて高い人気をキープし続けているのは言うまでもないだろう。

 また現行型には標準モデルとカスタムに加え、アクティブな雰囲気をプラスした「JOY」を新たにラインナップするなど、ユーザーのニーズに合わせたモデルラインナップをしている点も人気の理由のひとつであることは間違いない。

 このようにクルマとしての魅力が高いことがN-BOXの人気の理由であることは揺るがない事実であるのだが、“多くのユーザーに選ばれている”という事実こそがN-BOXが不動の人気を誇る要因のひとつであると考える。

詳しくない人が気軽に選んでも後悔しないクルマ!

クルマとしての優秀さがN-BOXの存在を身近にし、クルマに明るくない人でもとりあえずN-BOXにしておこうというサイクルを作る
クルマとしての優秀さがN-BOXの存在を身近にし、クルマに明るくない人でもとりあえずN-BOXにしておこうというサイクルを作る

 もちろん、我々のようにクルマに高い興味と知識があり、常に最新の情報にアンテナを張っている人物であれば自分にピッタリの1台を見つけることは容易いかもしれないが、N-BOXのメインユーザーであるファミリー層の多くはそこまでクルマに知見がない人が少なくない。

 そうなると選ぶ基準は周囲に存在するクルマということになり、例えば知人が所有していて乗せてもらう機会があったり、レンタカーで借りて実際に乗ったことがあったりと触れる機会の多いモデルの中から選ぶケースも多くなるのだ。

 となれば、そもそもの販売台数が多く触れる機会が多いモデルであるN-BOXに白羽の矢が立つ確率が高くなり、自ずと購入の選択肢の上位に入ってくるというワケなのである。

 この現象は過去にカローラが長らく販売台数の首位をキープし続けた時代にも起きていた現象と言われており、やはりどんなにいいクルマであったとしても、ユーザーにい知られることがなければ販売に繋がることはないということなのだ。

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…