「操る楽しさ」をお手頃価格で! いま乗りたいホットな小排気量MT車4選

「操る楽しさ」をお手頃価格で! いま乗りたいホットな小排気量MT車4選

 国内での運転免許保有者のうち、約7割がAT限定免許という現代において、MT車はもはや絶滅危惧種。その一方、MT車で運転を楽しみたい……という人が少数ながらいることも事実だ。

2ペダル全盛の今、手頃なMT車で操る楽しさを味わってはいかがかな!?

文:木内一行/写真:スズキ、トヨタ、ホンダ、マツダ

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「クロスオーバーながら走りが楽しい希有な存在」 トヨタ・C-HR

「操る楽しさ」をお手頃価格で! いま乗りたいホットな小排気量MT4選
スピード感あふれるフォルムやSUVのたくましい足回りを表現したエクステリア。リアドアハンドルをボディと一体化することで2ドアクーペのような印象を与える。GRスポーツは専用フロントバンパーなどでより精悍なルックスに

 トヨタが2016年にリリースしたコンパクトクロスオーバーSUV、C-HR。

 その最大の武器は、なんといってもコンセプトカー譲りのデザイン。スピード感あふれるフォルムと力強い足回りを融合させたスタイリングはまさに独創的で、大人の感性に響くスタイリングを追求したという。

 斬新なエクステリアに対し、インテリアは落ち着いた雰囲気。広がり感のある空間としながらドライバーが運転に集中できる環境を作り出している。

 このように、見た目重視的な印象を受けるC-HRだが、実は走りを楽しめるグレードもラインナップされている。

 デビュー当初のパワートレインは、1.8リッターのハイブリッドと1.2リッターターボの2種で、ミッションはCVTのみだった。しかし、2019年のマイナーチェンジ時に1.2リッターターボに6MT仕様が追加されたのだ。

 このミッションは6iMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)と呼ばれるもので、コンピューターがドライバーのシフトおよびクラッチ操作に合わせて最適なエンジン回転数になるよう制御する機構。つまり、MTならではの操作が楽しめるほか、MT初心者でもスムーズな走りができるというわけだ。

 欧州で走り込みをしたというだけあり乗り味はしっかりしており、6MTを駆使すれば楽しいこと間違いなし。

 C-HRは2023年に生産終了となってしまったが、こうした走りも楽しめるクロスオーバーSUVはそうそう出てこないだろう。

「小さくたって6MTターボで痛快な走りを満喫」 ホンダ・N-ONE

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N360のデザインを現代に表現した初代のシルエットを受け継ぎ、ミニマルで安心とくつろぎ、楽しさを追求したエクステリア。発光リングを採用したフルLEDヘッドライトを採用したマスクは、N-ONEのアイコンとなっている

 軽自動車でMT車を探すとスポーツ系か商用系、もしくは廉価グレードが大半を占める。ただし、N-ONEなら実用性を損なうことなく、ファーストカーとしてもMT車を楽しむことができる。

 Nシリーズの第3弾として2012年にデビューしたN-ONE。正常進化版と言える2代目現行モデルが登場したのは2020年のことだ。

 エクステリアは大きな変化がないように感じるが、中身は大きく進化。

 独創のセンタータンクレイアウトが生み出す広々とした室内空間は、心地良い開放感を高めるためにミニマルデザインを追求。インパネ周辺は、ドライバーがスムーズかつ的確に情報を取得し、操作できるようデザインされている。

 そして、走りの6MTが設定されるのが、パワーとレスポンスを高めながら低燃費と優れたクリーン性を達成する直3ターボを搭載するRSだ。

 組み合わされる6MTは、このターボエンジンのポテンシャルを最大限に引き出すべく、S660とおなじように1〜5速をクロス化。さらに、ショートストロークの爽快なシフトフィールも実現し、運転の楽しさや操る喜びを感じられるのだ。

 エクステリアも、専用のハニカムメッシュグリルやダーククロームメッキのモールで精悍な顔つきとし、足元もマットブラックのアルミホイールでドレスアップ。年齢問わず楽しめるミニマムスポーツだ。

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