超久しぶりの「MT復帰組」必見! 不安ゼロで操れる鉄板MT車4選

超久しぶりの「MT復帰組」必見! 不安ゼロで操れる鉄板MT車4選

 いまや絶滅の危機に瀕しているといっても過言ではないMT車。しかし、ひと昔前に比べればMT車も進化して、ずいぶんと運転しやすくなっている。そこで、ここでは“不安ゼロで操れる鉄板MT車”を4台ピックアップ。MT復帰を目論むアナタ、買うなら今でしょ!

文/FK、写真/ダイハツ、トヨタ、日産、マツダ、アイキャッチ画像/Sebastian@Adobe Stock

【画像ギャラリー】ドキドキなしで楽しめるMT車に乗ろう!!(12枚)画像ギャラリー

技術の日産を象徴するフェアレディZのシンクロレブコントロール付き6MT

超久しぶりの「MT復帰組」必見! 不安ゼロで操れる鉄板MT車4選
2024年11月に2025モデルの受注を開始したフェアレディZ。2025モデルではSOSコールを全グレードに標準採用するとともにボディカラーを一新し、全11色が用意された

 若かりし頃、信号が赤になりそうだとわかった瞬間にヒール・アンド・トゥをかましてイキっていた……というクルマ好きは決して少なくないのでは?

 その行いの良し悪しはさておき、オジさんになった今となってはMT車を運転する感覚こそすぐに取り戻すことができても、ヒール・アンド・トゥまではなかなかできないってもの。

 しかし、ヒール・アンド・トゥで行っていた“シフトダウン時に一瞬エンジン回転数を上げてギアと同期させることでクラッチ締結時にショックを発生させない”という一連の操作を自動で制御してくれるクルマがある。

 そのクルマとは、現行と先代のフェアレディZだ。

 現行と先代のフェアレディZはともに6MT車が設定されているが、2008年12月に発売された先代のMT車から技術の日産を象徴する世界初の画期的な“シンクロレブコントロール付6速マニュアルトランスミッション”が採用されている。

 これは先述のとおり、シフトダウン時にエンジン回転数を上げてギアと同期させ、スムーズなクラッチミートを実現することで走行安定性やスムーズなコーナリングをもたらすというもの。

 その仕組みはドライバーが行うクラッチペダルの操作をクラッチペダルに設けたスイッチで検出するとともにシフト操作をシフトポジションセンサーで検出し、その情報と車速信号から変速先のシフト位置での回転数に同期するようエンジン回転数を自動制御する、という何とも頼もしい優れモノなのだ。

 それゆえに、ドライバーはステアリング操作とブレーキングに集中でき、より滑らかで安定した走りが可能になるというわけだ。

 それでいて、シフトアップ時も回転を落ち過ぎないように制御してくれるというから、もう至れり尽くせりだと思わない? 

運転の楽しさと安全性を両立したトヨタのカローラスポーツもいいぞ!

超久しぶりの「MT復帰組」必見! 不安ゼロで操れる鉄板MT車4選
2018年8月に投入されたカローラスポーツのiMT仕様。しかし、2022年10月の一部改良でMT車は残念ながら廃止に

 現行モデルではGRスープラ、GRヤリス、GRカローラに採用されている6速のインテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)。

 これは、コンピュータがドライバーのクラッチ操作やシフト操作にあわせて最適なエンジン回転数になるよう制御するもので、先に説明したフェアレディZのシンクロレブコントロール付き6速MTと同等の機能を有する。

 加えて、iMTはMT車に不慣れな人にとって苦手意識がある発進もエンジンの出力を最適に調整・サポートしてくれるありがたい機能もアリ。

 また、ドライブモードセレクトでSPORTモードを選択した際も走行中のなめらかな変速をアシストするとともに変速ショックを軽減。

 どのような状況においても、シフト操作時に正確無比なエンジン回転数に合わせてくれる便利な機能というわけだ。

 ちなみに、iMTはヨーロッパをはじめとするグローバルなニーズに応えるべく新規開発されたもので、世界トップレベルのコンパクトなサイズを実現したことで燃費性能向上と世界トップレベルの伝達効率も両立している。

 そんないいこと尽くめのiMTだが、冒頭で説明したように現行モデルで採用しているのがGRスープラ、GRヤリス、GRカローラと聞くと「どれも高嶺の花子さんじゃないか!」と思うかもしれないが、それは早計ってもの。

 なぜなら、過去にはカローラスポーツにiMTが採用されているから。2022年10月の一部改良でMT車が廃止されたことから新車では購入できないものの、2018年8月にクルマ本来の楽しさを提供するべく、カローラスポーツにiMTをトヨタとして初めて導入しているのだ。

 中古車の価格も150万円前後からと比較的リーズナブルなだけに、興味のある人はチェックしてみてはいかがだろうか。

次ページは : トランスミッションオイルにまでこだわったロードスターのMT車

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…