2025年9月25~28日(@幕張メッセ)に開催され、26万人以上が来場した日本最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2025」。スズキがカプコンの人気格闘ゲーム「ストリートファイター」とのコラボ展示や、今年復活を果たした「首都高バトル」新発表など、クルマ好き目線で注目のコンテンツがあった。以下、最新ゲームの「最前線」からの話題をお届けしよう。
文、写真:大音安弘
【画像ギャラリー】大熱狂! 東京ゲームショウ2025画像たち(14枚)画像ギャラリースズキがストリートファイター人気キャラの愛車を再現⁉
東京ゲームショウ2025に協賛したスズキブースでは、カプコンの人気格闘ゲーム「ストリートファイター」とのコラボによる特別なバイクを出展。それが「GSX-8R Tuned by JURI」だ。
「ストリートファイター4」より加わった新キャラクター「ハン・ジュリ」をイメージしたコラボバイクで、来場者が「ストリートファイター6」のゲームの景色を再現したブースをバックに、バイクにまたがって写真を撮ることができた。
バイクにまたがる際にも仕掛けがあり、なんとジュリのオリジナルボイスが流れるという演出も。撮影者には、記念にオリジナルグッズがプレゼントされた。取材中、ゲームファンの列が途切れることがなく、ゲーム人気だけでなく、バイクへの人気にも驚された。
このコラボバイクは、キャラクター「ハン・ジュリ」が、作中でバイクを愛用している設定から生み出されたもの。ノーマルの「GSX-8R」をベースに、スズキのデザインチームが、「もしハン・ジュリが、スズキのバイクを愛用してカスタムしたら」というコンセプトで仕上げた。
外装色は、市販車では珍しいパープルに変更され、アクセントとしてブレーキキャリパーや外装固定のボルトなどターコイズブルーのカラーが採用されている。また専用カスタムとして、バックミラーとリヤフェンダーが変更されているのも特徴だ。
スズキに車種選択の理由を尋ねると、作中のバイクのフォルムが、フルカウル付きあることから、バイク好きのジュリならば、色々なところを走っているだろうと想定し、そのイメージに合致するGSX-8Rを選んだそうだ。
異業種となるカプコンとのコラボの背景には、バイクユーザーの高齢化がある。今や、国内メーカーの新車購入者の平均年齢は、55歳と高い。さらに海外市場でも、圧倒的に50代が多く、若者は少ないという。そこで将来のユーザー候補も含め、若年層にアピールできる手法を検討していたところ、スズキのDX関連の部署が、若者との親和性の高いゲームを手掛けるカプコンとのコラボを提案。
カプコンも前向きで、ストリートファイターの人気キャラ「ハン・ジュリ」を使うことも同社からの案だそう。そこから、カプコンと協力しつつスズキの2輪カラーデザインチームが中心に、コラボバイクの制作が行われた。
当初は、ラッピングによる政策を検討していたが、若手デザイナーの熱意もあり、リアルさを追求。塗装やカスタムもしっかりと行っている。実車の初披露は、スズキがスズキ2輪の公式Xアカウントでのこと。
両国国技館で2025年3月に開催されたストリートファイター公式世界大会「CAPCOM CUP 11」での実車展示を告知したところ、314万以上の閲覧があったという。展示現場での反応も上々で、商品化を望む声も聞かれるそうだ。
今後の展示予定だが、スズキでは、カプコンとのeスポーツに関するパートナーシップ契約を締結。ストリートファイター6の公式大会「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」、「CAPCOM Pro Tour 2025 PREMIER」、及び「CAPCOM CUP 12/ストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2025」での協賛を行う。そのため、これらの会場でも同車が展示されるものとみられる。
そうなると「ジャパンモビリティショー2025」(10/30~11/9@東京ビッグサイト)への展示の期待が膨らむが、スケジュールの都合上こちらには展示できないというのは非常に残念。ただカプコンとの関係は、今後も継続されるとみられ、4輪車を含め、新たなコラボの展開も期待できそうだ。















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