伝説のレーシングゲーム「首都高バトル」が復活!新展開も発表!
運転技術を磨けるドライブシミュレーターが話題となる一方で、かつての勢いをなくしているのがレーシングゲーム。今年、そのジャンルの伝説的ソフトの復活が話題となっている。それが「首都高バトル」だ。
1994年のスーパーファミコン向け「首都高バトル’94 ドリフトキング 土屋圭市&坂東正明」を皮切りに、プレイステーションやプレイステーション2、ドリームキャスト、PC版など複数のハード向けの作品を発表。2006年のXbox360向け「首都高バトルX」のリリースを最後に、その歴史にも幕を閉じた。
しかし、2024年にPCゲームとして「首都高バトル」の復活を宣言。2025年1月に、PCゲームオンラインストア「Steam」での早期アクセス版をリリース。そして、ゲームショウ2025では、完全版のリリースが発表された。プレ版となる早期アクセス版の売り上げは好調だそうで、日本以外では、北米での人気が高いとのこと。また欧州や東南アジア圏での売り上げも良いそうだ。
最新作「首都高バトル/TokyoXtremeRacer」では、伝統の首都高環状線でのレースが楽しめるのはもちろんのこと、遊べるクルマとして全78車種を用意。さらに実在のエアロパーツ、ホイールのメーカー53社54ブランドのパーツを忠実に再現することで、愛車のカスタムも楽しめるのが特徴だ。
登場車種は、悪魔のZのベース車であるフェアレディ240Z(HS30S)を始め、第2世代のスカイラインGT-Rたち、S13~S15のシルビア、180SX、FCとFDのRX-7、ハチロクのレビンとトレノ、A70とA80のスープラ、歴代NSXなど走り屋定番車種だけでなく、コペンセロ、ワゴンR、タウンエースなどのユニークなモデルたちも含まれる。
バトルのシステムは、前走車にパッシングをすることで開始。振り切るだけでなく、プレイヤーとコンピューターによる対戦者が相手から受けるストレスにより、それぞれのゲージが減少することでも勝敗が決まる格闘ゲーム風の独自システムも、しっかりと受け継がれている。
ゲームショウ2025での最大のトピックは、プレイステーション5への移植が決定したことだ。今後開発が進められ、発売時期は未定とするものの、そう遠くないタイミングでプレステでの首都高バトルが遊べるようになる。詳細は未定としながらも、内容はPC版と同等がめざされるようだ。こちらの発売も楽しみだ。
レーサー一家のサロ親子対決が目前で!シムレーシングのリアリティ
シムレーシング用機器などのゲーム周辺機器を取り扱うDELE(デーリー)では、近年、クルマ趣味としても人気を高めるシムレーシング用の機器を多数展示した。シムレーシングとは、レーシング用のドライブシミュレータのこと。最も身近な存在であるプレイステーションソフト「グランツーリスモ」などのゲーム専用機向けのものから、大型モニターを含め、専用コクピットとPCを組み合わせた本格派まで幅広いものが揃う。
今回のイベントでは、フォーミュラドリフトUSAに参戦中の箕輪大也選手とフォーミュラドリフトジャパンのFD2に参戦中のHINATA選手によるシミュレーター機器メーカー「TRAK RACER」の製品を用いたドリフトバトルを披露。現在の若手ドリフト選手は、ドリフトの練習に活用しており、さらに追走の練習までゲームで行うというから驚き。見事に追走を決めるだけでなく、オンボード映像よりも、リアルに運転操作が鑑賞できたのは、シムレーシングならではだろう。
さらに元F1ドライバーで現役選手であるミカ・サロ選手とスーパー耐久に参戦中のマックス・サロ選手の親子バトルも行われた。こちらも「TRAK RACER」ダンパー付きのコクピットで、シート自体が走行中のGに合わせて稼働するため、よりリアルな印象であった。
ミカ・サロ選手のプレイを見学していたが、まず集中力が凄く、さすが元F1ドライバーという気迫が感じられた。気になる親子対決の結果だが、やはり、経験豊富な父ミカが一歩上手であったものの、最後まで食いついて見せたマックスの凄さも見せつけた。
レーサー対決に使われたシムレーシングセットだと、本体だけで200万円以上と高価だが、DELEでは、来春にコクピット、ハンドル及びペダルコントローラー、シート、PCまでセットしたエントリーモデルを50万円以下でリリースすることを計画しているという。かなり現実的な価格なので、サーキット愛好家の自宅での練習機としても、期待できそうだ。
ゲーム業界では、レーシングゲームが減少傾向にはあるが、シムレーシングの人気や首都高バトルの好調など、注目すべき点もある。今後、ゲーム用品の価格も下がってくることが期待できれば、レーシングゲームの再燃もあるかもしれない。



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