軽自動車といえばスーパーハイト軽ワゴン全盛の現代において、いわゆる軽セダンタイプであるにもかかわらず根強い人気を誇っているのがスズキ ラパンだ。2002年に初代モデルが登場したラパンは現在3代目モデルが販売中となっているが、この3代目モデルが登場したのは2015年6月のこと。すでに10年以上が経過した長寿モデルとなっているのだが、なぜ未だに人気をキープしているのだろうか?
文:小鮒康一/画像:ベストカーWeb編集部、スズキ
【画像ギャラリー】正解の形だからこそ初代からデザインも一貫!! 2025年7月にマイナーチェンジした10年選手! 現行3代目ラパン!(19枚)画像ギャラリーターゲットが明確だからこそ支持される?
もはや単に「ラパン」と呼ばれることがほとんどで、カタログなどもそう記載されていることから忘れ去られつつあるかもしれないが、ラパンの正式名称は「アルト ラパン」であり、スズキのベーシック軽であるアルトがベースとなっているモデルだ。
ただ現行ラパンは8代目のアルト、つまり先代アルトがベースとなっており、メカニズム的には特に目新しいものはないのが正直なところ。
しかし初代から女性ユーザーからの支持を集めてきたモデルであっただけに、3代目ラパンは開発段階から内の商品企画&技術企画のスタッフなどで構成される「女性ワーキンググループ」を立ち上げ、開発の前段階はもちろん、開発中も逐一チェックをすることで“男性が考える女性像”を投影したモデルにならないようにしたという点が大きなポイントだった。
それによってメインユーザーである女性が共感できるモデルに仕上がったワケで、その普遍的価値が長らく支持される理由となっていると言えるだろう。
じっくりと現代的改良が施されているのもポイント
とはいえメーカー側も売れているからとそのままにするのではなく、2025年7月にはエンジンをR06D型に換装するとともにマイルドハイブリッド化を果たしたり、先進安全装備もデュアルセンサーブレーキサポートIIへと進化。
またコネクティッドサービスに対応することで、SOSボダンが追加され、急速充電に対応するタイプCのUSB電源ソケットを設定するなど、ユーザーに寄り添った改良を続けているのも支持される理由のひとつかもしれない。





















コメント
コメントの使い方ラパンは大好きな車ですね。私が大いに勧めた為に、親族と友人が乗っています。
今回の大幅値上げは残念でしたが、長く売り続けるという選択でもあると思うので納得。
次期型もぜったい出てほしいですし、他メーカーからもこういった細部まで拘りつつ安価なモデルが欲しいです。
前はiQや500などありましたが、近年だとグランデパンダが本国価格だったらなぁ、くらいしか見当たらず