ついに始まったジャパンモビリティショー2025。事前情報から注目を集めていたセンチュリークーペと呼ばれていた存在がアンベールされた。そして豊田章男会長自らセンチュリーブランドを立ち上げる宣言をした。センチュリーは日本が世界に誇るブランドへさらに進化しそうだ!
文:西川昇吾/画像:トヨタ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】陽はまた昇る!! 日本伝統の緋色を身に纏いセンチュリークーペが飛翔する!!(20枚)画像ギャラリー次の100年を作る新しい高級車
日本の心、「ジャパン・プライド」を世界に発信していく、そんなブランドに育てていきたい……。そのようにプレスブリーフィングを豊田章男会長は締めくくっていた。もともと、1967年に初代が登場したセンチュリー、そのころ日本が高級車を作るのは無理だと言われていた時代であった。
しかし、「伝統は後から自然にできるもの。今までにない新しい高級車をつくろう」。そう言ってトヨタ初の主査である中村健也氏はセンチュリーを作り上げた。江戸彫金の鳳凰エンブレムや西陣織シートなど、日本の伝統を多く取り入れられていたのは、新しい日本らしい高級車を作ろうという現れであったのだ。そしてこれが実現できたのは、戦後復興の状況であっても誇れる技術力やノウハウがあったからだ。
そのスピリットが今回登場したセンチュリーにも表れている。最近元気がないと思われている日本だが、そんな今こそセンチュリーは必要なのだと会長は語っていた。「次の100年を作る」と表現されたセンチュリーは、トヨタのフラッグシップブランドとしての歩みを始めることとなった。
そして「one of one同じでない」と言われており、今回披露されたセンチュリーは、新しい高級車像を形作っていくモデルとなるだろう。
3人乗りの独特なレイアウト
事前情報からオレンジのボディカラーが話題となっていたが、このカラーは日本古来より赤色の染料として用いられてきた茜の根で染め上げた緋色(ひいろ)をイメージしたものだ。その名前の響きの通り火や太陽をイメージさせる色で、「日本を再び明るくする、元気にする」そんな思いが込められているようだ。
そして特徴的なのがインテリアのレイアウトだ。前席2席と、運転席背後の後部座席1席の計3席となっていて3名乗車のレイアウトになっている。この狙いは助手席の快適性を優先したもので、助手席は大きくリクライニングしたり、オットマンも備わっていて足元を広々と確保したりすることができるようだ。
またセンターコンソールには糸を紡ぐイメージが展開されているのも独特だ。クーペスタイルでここまで運転席と助手席の世界観が分かれているのも珍しい。助手席のシートは回転が可能で快適な乗降を実現してくれる。
クーペスタイルであるため、ドライバーズカーとしてのこだわりもあると思われるが、視界が良好な助手席で快適な移動体験を楽しむ新たなショーファーカーとしてのキャラクターもありそうだ。
新たな運転体験も楽しめそうだ
運転席を見てみると円形ではないステアリングホイールが顔を見せる。レクサスで採用されているステアバイワイヤが採用されていそうな形状だ。タイヤはある程度のオフロード走行も加味された銘柄であるヨコハマタイヤのパラダを装着している。
やや地上高の高いスタイリングから考えるに、SUV的なシチュエーションでの乗り味や運転体験も視野に入れられているのではないかと思われる。
細かく見ていくと高級車として新たな形を色々と想像させてくれる今回のセンチュリー。ブランドの立ち上げとともに日本流の高級車がどんな形として市場に現れるのか? 歴史に新たな1ページを刻む存在になるだろう。























コメント
コメントの使い方かっこ悪いなあ。SUVクーペって中途半端だなあ。