東京都から、EVバイク普及推進に向けた取り組みの一環として、新型「国産EV白バイ」が12月19日(金)発表されることとなった。先行してシルエットのみが公開されているが、その姿は明らかにホンダのスポーティーEV「WN7」とみられる。出力は600ccクラスだが、トルクはリッタースポーツに匹敵するというWN7が、まさか赤色灯を搭載して活躍するのだろうか!?
文/Webikeプラス編集部
「国産EV」の白バイは日本初登場! 来年1月のイベントで一般公開へ
東京都は、CO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現を掲げた数々の取り組みを行っている。中でもバイクに影響の大きい計画のひとつが、「都内で新車販売される二輪車を2035年までに100%非ガソリン化」することだ。既に各メーカーからは様々なEVバイクが投入されており、ビジネス用等で目にする機会も増えてきている。ただし、現在はスクータータイプの普及が進んでおり、スポーツバイク型のモデルはほとんど市販されていないのが実情だ。
そんな中、都は「EVバイク普及推進に向けた機運醸成のための象徴的な取組」として、来年1月に開催される陸上イベントにて、先行車両として使用する「白バイ仕様の国産EVバイク」の公開セレモニーを12月19日(金)に執り行うことを発表した。もっと、EVバイク自体が警察に採用されている例は以前からある。ただし今のところは、マラソンや駅伝などの先導にて、海外製のスクータータイプが運用されているのみにとどまっている。
今回登場するのは「国産モーターサイクルタイプのEV白バイ」というもので、スクーターではないスポーツモデルをベースとしたEVバイクが、初めて警察仕様でデビューすることになった。現時点で発表されているのはシルエットのみで、詳細なベースモデルは明らかにされていない。
セレモニー開催日時
令和7年12月19日(金曜日):11時45分~12時00分
開催場所
都庁第一本庁舎 1階全国観光PRコーナー横
ホンダ「WN7」採用が超濃厚か リッタークラスの加速で取り締まりに活躍!?
ところが現在公開されているシルエットを見ると、EVに興味があるライダーにはピンとくるものがあるだろう。そう、昨年ホンダが発表した、同社初の「ファンライド」を可能とするスポーツEV「WN7」にソックリなのだ。東京都の発表内容も本機の特徴に一致しており、今回登場する新型EV白バイが「WN7」をベースとしているのはほぼ確実といってよい。また、「来年1月に開催される陸上イベント」というのは、例年白バイの晴れ舞台として選手を先導する「箱根駅伝」での登場が濃厚だろう。
このWN7は、これまでのEV開発の実績をもとに満を持してホンダが投入されるファンライドモデルということで、EVならではのスリムで未来的なデザイン、固定式リチウムイオンバッテリーによる130km以上の航続距離を発揮。パワーは600ccエンジンと同等のミドルクラスだが、最大トルクは1000ccエンジンモデルに匹敵するといい、ミドルスポーツの軽快さとリッタースポーツの爆発的パワーを両立した、EVならではの楽しみに期待できるモデルとなっている。現在のところ日本導入は未アナウンスだが、欧州では2026年モデルとして発売済。イギリスでの価格は1万2999ユーロ(約237万円)となっている。
ホンダの白バイといえば、こちらも昨年発表された新型白バイとして、高速ツアラーである「NT1100」が採用されたことは記憶に新しい。こちらは既に全国の警察で調達が進んでおり、アフリカツイン譲りのエンジンパワーと、洗練された快適性&積載性が高評価を博しているという。もちろん従来のCB1300SB、ヤマハFJR1300モデルも現役であり、しばらくの間ガソリン白バイの運用が続くのは間違いない。しかし遠くない将来、静かでハイスピードを発揮する「WN7」が、取り締まりや交通整理に活躍することになれば、都の目指すEV普及の大きな一助になることだろう。まずは年始の風物詩・箱根駅伝にて、その姿を見られることに期待したい!
【Honda WN7】 “Be the Wind”
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/505949/
箱根駅伝の先導は「ホンダの電動白バイ」が務める!? 東京都が12/19に「国産EV白バイ初公開セレモニー」を開催【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/505949/505960/







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