軽自動車まで合わせると、いよいよ国内メーカーでも選択肢が出揃ってきたBEV。なかでも人気カテゴリーであるミドルクラスSUVは注目だ。ここでは2025年10月に改良を受けたスバル ソルテラ/トヨタ bZ4Xと日産 アリアを比較する。
※本稿は2025年11月のものです
文:橋本洋平/写真:ベストカー編集部、スバル、トヨタ、日産
初出:『ベストカー』2025年12月26日号
ミドルクラスSUVのBEV対決
D型へと進化した今度のソルテラは、今後登場するアンチャーテッドやトレイルシーカーなどと共通性を持たせたデザインとし、フロントマスクを刷新。トヨタ版bZ4Xも追従。
最もわかりやすい改良が一充電航続可能距離746kmを達成したこと。バッテリー容量を71.4kWhから74.7kWhへと拡大。バッテリーを適温に保つプレコンディショニング機能も新たに加わったのも後押し。
プラットフォームもフルモデルチェンジ級の改良を行い、床下には高減衰の構造用接着剤を多く展開。
ステアリングギアボックスを一部リジッド化したり、フロントモーターを変更して出力を拡大。走りがかなり洗練され、扱いやすい特性でありながらも、高速域へ向けた伸び感が高まっていた。
それでいて価格はFFモデルで517万円から。というリーズナブルな設定である。
ライバルとして今回取り上げるアリア。感覚としてはもう少し上級かなと思いきや、実はソルテラよりもコンパクトだった。
ソルテラは全長4690×全幅1860×全高1650mm。一方のアリアは4595×1850×1655mmと近似値。
扱いやすい出力特性など光るところはあるが、シャシーは乗り心地がやや荒め。航続可能距離はB6が460km、B9が640km。価格はB6が659万100円。B9が738万2100円。デザイン性など見どころはあるが、チト劣勢なのは否めない。
大幅改良によりbZ4X&ソルテラが大幅に魅力アップ!
BEVのSUVとしての内外装の質感、走りはアリアが上だが、ソルテラはアリアより実用面やコスパで優れている。



















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