クロカン人気が高まる中、次に気になるのはやっぱり足回りの完成度! やっぱり見栄え的にも車高アップしたいとこだけど、乗り心地や安定性を両立できなければ意味がない。そんな中、注目したいのがTEINの車高調正式ショックアブソーバー『4×4グラベル2』! この『4×4グラベル2』を国沢光宏氏が、さっそく「実食」だ! 中国であらゆるクロカンを乗り比べたうえで、その味付けっぷりをお伝えするぞ!
文:国沢光宏/写真:TEIN
クロカンのカスタムならTEIN『4×4グラベル2』がアリでは!?
ランクル250や300、ジムニーノマドの売れ行きが好調である。私も次期愛車をBYDとランクル250で大いに迷った。電気自動車とクロカンかぃ、と思うだろうけれどクルマ好きなんてそんなモンです。楽しければいい。もちろんランクル250は何度か乗った。買ったらぜひともやろうと考えていたのが車高アップである。ランクル250の最低地上高、225mmもあって雪でも悪路でも強い!
さらに車高アップしてやれば、もはや鬼に金棒だ。ただ良質なサスペンションじゃないとバランスを崩してしまう。車高上げたら重心は高くなる。乗り心地を重視して柔らかくすると、コーナーでロールしてハンドリングの悪化を招く。かといってコーナーのスタビリティを第一に考えたら乗り心地がガチガチとなり、ロングクルージング時の快適性を損なう。私は基本的に柔らかい方を好む。
そんな折、TEINが『4×4グラベル2』というクロカン用のサスペンションキットをリリースしてきた。40mmの車高アップし、、伸び側、縮み側別々に減衰力調整を出来るという。世界中のクロカンモデルを販売している中国で試乗会を行うというので参加してみた次第。コースは広大な池の水を抜いて作ったそうな。下見走行したら、様々なタイプの悪路を組み合わせた感じ。
日本工場と同クオリティでも価格抑えめに作れちゃう!?
『4×4グラベル2』はいわゆる”別タン”付き。作動オイルの量を増やし、大きな入力でも安定して減衰力を出そうという狙いだ。かつてWRCで存在感を見せつけたTEINの藤本さんによれば「このくらいの容量が必要です」。国際ラリーに出場するような競技車両は基本的に別タンタイプで、下を見て100万円。私がWRX S4で使っていたのは150万円くらいする(それでも安い方)。
ピストン径もノーマルよりワンランク大きく56mmあるそうな。思いっきり高いだろうと聞いたら、ランクル250用で38万1700円(税込)とのこと。日本にあるTEINの工場と全く同じ品質でも、中国工場ならこの価格で作れるらしい。試乗後に工場も取材したが、なるほどレーザー測距を取り入れた工程管理は驚くくらい厳格。考えてみたら日本と同じ作り方をすれば同じクオリティになりますね。
ということで試乗だ。世界中のクロカン用をラインナップするということで、フォード ブロンコやJeep レネゲード、中国車などズラリと揃えてあり全て乗ってみたが、やはり気になるのはランクル250/300とジムニーノマドだろう。全ての試乗車は16段階の減衰力設定の中間にセットされていた。まずは私が買おうと思っていたランクル250から試す。
ランクルもかっこよくなるし減衰調整も簡単!
意外なことにサスペンションで40mm。マッドレテーンタイヤでさらに20mmくらい車高アップした250は(最低地上高285mmということになる!)、存在感を増しておりカッコ良い! 着座高も60mmくらい上がっているためよじ登る感じ。走り出すと、なるほど大容量ダンパーの妙味が出ている。動き始めの減衰力は弱め。ストロークしていくに従い、強くなっていく。
ゴロた石のガタガタ路面での入力はノーマル車と同等レベルの乗り心地を確保しながら、グリップの良い硬質ダートでのハンドリングを両立している。というか、しっかり減衰力出ているので、前後とも一番ソフトから1段だけ上げた状態で走ってみた。すると乗り心地はハッキリ良くなる。普通に乗るなら何ら不満のないレベルだったりして。
ただハイスピードで大きいギャップで若干ハネる感じ。そんじゃ、と沈み側を1段締めのまんま、伸び側だけ中間の8段にしてみた。入力は長いストロークを使い滑らかに受け止め、伸び側でしっかり減衰力を出すため挙動がマイルドになる。このあたり、好みがあるだろうから、購入したら好みを探ってみて欲しい。減衰力の調整はノブを回すだけなので簡単です。
【画像ギャラリー】チラ見えするグリーンサスと別タンがかっこよすぎる……!! 国沢親方も『4×4グラベル2』を装着してガチオフロードコースをガンガン攻める!!(46枚)画像ギャラリー

















































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