冬ドライブ最大のジレンマといえば「ウィンドウの曇り」を挙げる人は多い。そこで今回は曇る仕組み、曇った時の対処法について。筆者は「とにかく窓全開」にして車内・外の温度差をなくすようにしているが……。
文:山口卓也/写真:写真AC、Adobe Stock
【画像ギャラリー】寒さと曇りの板挟みをどうする?(6枚)画像ギャラリーそもそもなぜガラスが曇るのか?
⚫︎すべては「結露」のしわざ
「結露」は冬の温かい住宅の窓でも見られ、空気中の水蒸気量が飽和値を超えた時に発生する現象。また、車内と車外で温度差が大きいと飽和値も大きく変わり、結露は起きやすくなる。
空気が保持できる水蒸気量は温度が高いほど多い。
冬に運転者や同乗者がクルマに乗るなどして車内の湿った温められた空気は、外気で冷やされたウィンドウに触れると急激に冷やされる。冷やされた空気は、それまでは温度が高いことで保持できた水蒸気量を保持できなくなり(水蒸気量が飽和値を超えた状態)、余った水分が液体となってウィンドウに付着するのが結露である。
湿度の高い雨の日や梅雨時期、乗車人数が多く呼吸や汗などで湿度が高まった状態でもこの結露は起きやすい。
これは、もともと飽和値に近い水蒸気量となっているところに、狭い車内空間でエアコンが効きやすいクルマでは車内と車外の温度差が一気に出やすくなるため。
⚫︎夏でもウィンドウが曇るわけ
暑い夏の車内は冷房を強めにかけているため、ウィンドウ内側は外気に比べて冷やされた状態。その状態で多湿な場所(トンネル内や山間部など)に入ると、結露はウィンドウ内側ではなく外側に起こる。よって、夏場の曇りはウィンドウ外側が曇るのが特徴。
ただ、こちらはワイパーを動かせば解消されるのであまり問題ではない。
ウィンドウが汚れていると結露しやすい!
ウィンドウには、タバコのヤニや車内のシートやマットなどからでるホコリ、油脂などの目にほとんど見えない汚れが付着しており、これらによってウィンドウ表面に小さな凹凸ができることで空気中の水蒸気が付着しやすくなっている。
よって、「結露しやすいな……」という人は、まずはウィンドウを徹底的にキレイにすることが非常に重要。
ウィンドウをキレイにするには、市販のアルコール系ガラスクリーナーや精製水を使うのがお薦め。
「無水アルコール」派の人もいるが、無水アルコールは揮発性が高くウエスが滑りづらく引っかかることで拭き取りがしづらかったり、ダッシュボードなどにこぼすと素材によってはシミなどが発生する場合もあるので、使う場合は注意して使うこと。
また、これらに拭き残しがあると結露しやすくなるので、拭き残しのないように乾いたウエスでしっかりと拭き取ることが重要だ。
そしてキレイに拭き取った後は、必ずクルマのガラス用曇り止めを使用すること!
曇った場合のクルマ側の操作は?
ウィンドウをキレイにしても曇る時は曇る。そこで次はクルマ側の操作を知っておきたい。
⚫︎まずはデフロスターとデフォッガー+外気導入モードは使っているか?
デフロスター(defroster)はフロントウィンドウの曇りを取る霜取り装置のことで、「扇型に湯気のようなマーク」がそのスイッチ。オートエアコン車でこのスイッチをオンにすると、エアコンの除湿された風がウィンドウに集中して送風されて早く曇りを取ることができる。
マニュアルエアコン車では、エアコンスイッチをオン→フロントウィンドウ側に送風する。この時、内気循環ではなく外気導入モードにすることも忘れずに!
内気循環のままだと湿った空気を循環させてしまうため、雲りはなかなか取れない。特に乾燥した冬時期は外気導入モードにすれば曇りは素早く取れるはず。
そもそも各メーカーとも、エアコン使用時は基本的に外気導入を薦めているが、夏・冬問わず、雨天時に外気導入では湿った空気が入ってきて曇りが取りにくいため、このような時は内気循環で使用すべき!
また特に夏、デフロスターのスイッチをオンにしている時にエアコンの設定温度を低くしすぎないようにすることも覚えておきたい。低くしているとウィンドウ外側が曇ることがある。
そしてデフォッガー(defogger)はリアウィンドウの曇りを取る装置で、「四角に湯気のようなマーク」がそのスイッチ。電熱線がリアウィンドウに装備され、ウィンドウを温めることで曇りを取るのだ。
このデフォッガー、意外と消費電力が大きいため15分程度でオフになるタイマー付きのものも多い。タイマー付きではないなら、曇りが取れ次第オフにするようにしないとバッテリーの消耗を早めてしまうので注意したい。









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