ミサイル飛来! その時、車中にいたらどうする? どうなる?

ミサイル飛来! その時、車中にいたらどうする? どうなる?

 国際的な緊張感が高まり、各種メディアが危機的状況を伝えるなかで、案外知られていないのが、「その時」にどんなことが起こるのか、また「どうすればいいのか」。

 もしミサイルが飛んできた時、テロが起こった時、運転中だったら……? 万が一の時のガイドとしてお役立てください。

 文:編集部 写真:Shutterstock.com、内閣府国民保護ポータルサイト


まずは政府の作った対応マニュアルをダウンロードしておこう

 内閣府は有事の際にどのような警報を発するか、その後どうすればよいかを、国民保護ポータルサイトにて公表している。

 有事の際はインターネットがつながらなくなる可能性があるので、必要な情報、写真、PDFファイルなどはスマホやタブレットにダウンロードしておくことをお薦めしたい。

 また、本記事では上記ポータルサイトから、特に2点、紹介しておきたい。

 まず第1点はどのような警報音が鳴るのか

 国民の安全を守るため、武力攻撃やテロなどが迫った場合、各地方自治体は特別な警報音を鳴らす。このサイレン音に関しては以下にサンプルがあるので、(他人に聞こえない範囲で)聴いて覚えておくほうがよいだろう。

【クリック/タップすると警報音が出るサイトに飛ぶのでご注意ください】

こちらのサイトからも聞くことが可能です。

 ※このサイレン音を複製し、または録音するなどして、みだりに吹鳴することは禁じられています

 ※2 我が国に影響があり得る弾道ミサイルが発射された場合は、J-ALERT (全国瞬時警報システム)とEm-Ne(t 緊急情報ネットワークシステム)によって緊急情報を伝達しますが、この際、上記の「特別なサイレン音」を使用せず、市町村が通常使用しているサイレン音を使用する場合があります

 このサイレン音が鳴ったのち、テレビ、ラジオ、消防の広報車両などを通じて「どのようなことがどこで発生したのか」、「発生するおそれがあるのか」、「どのような行動をとってほしいのか」がアナウンスされるので、それを注視してほしい。

「その時」、運転中だったらどうするか

 またもう一点、もし「その時」に車の運転中だったらどうすべきか。

 こちらも国民保護ポータルサイトにて、この4月に明記されたので引用したい。

問5 弾道ミサイルの情報が伝達されたとき、自動車の車内にいる場合はどうすればよいですか。

(答)車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがあります。 車を止めて頑丈な建物や地下街などに避難してください。周囲に避難できる頑丈な建物や地下街などがない場合、車から離れて地面に伏せ、頭部を守ってください。

問6 車から出ると危険な場合はどうしたらよいですか。

(答) 高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機してください。

 「弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A」より引用:http://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/290421koudou3.pdf

 つまり、

 【一般道の場合】→車を左に寄せて止め、降りて建物の中に避難

 【高速道路の場合】→車を左に寄せて止め、車内で姿勢を低くしてラジオ等を聴く

 ということ。

 このようなことを心配しなくてはいけない時期が一刻も早く過ぎ去ることを願いつつ、もしもの時のための心構えだけはしっかりと持っておきたい。

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