まさに2シーターエスクードと言ってもいいクセの強いクルマが、1990年代のスズキに存在した。X-90である。今だったらアリかも? と思わされかねないポテンシャルを秘めたこのクルマを振り返ってみよう。
文:小鮒康一/画像:スズキ
【画像ギャラリー】異色マシンだけど海外では好評!? 何気に北米モデルまであった!! 左ハン仕様のX-90を見よ! (6枚)画像ギャラリーあれ? 今見るとアリなのでは??
「珍車」という話題になると、必ず話題に上るといっても過言ではないのが、スズキ X-90ではないだろうか。
1993年の東京モーターショーを始めとした各国のショーに参考出展したところ、反響が大きかったために市販化がなされたモデルであるが、日本では2シーターのSUVという稀有な存在が受け入れられずに1400台弱の販売台数に留まってしまったという悲運のモデルである。
当時はまだクロスオーバーSUVブームが来る遥か前。ベースとなったエスクードが、ようやく“ライトクロカン”という現在のクロスオーバーSUVの前身となるジャンルを切り開いたばかりで、残念ながら人気車種になれなかったX-90。
しかし、クロスオーバーSUV全盛の現在にもう一度よく見てみると、意外にもアリなのではないかと思えてくるのだ。
クセ強なのは間違いない
まずエクステリアはベースとなった初代エスクードとは異なる可愛らしさも感じさせるフロントマスクとなり、ボディパネルもそれに合わせて丸みを帯びた形状にリデザイン。ルーフは解放感溢れるTバールーフで、外したルーフはしっかりトランクスペースに収納することができるようになっている。
もちろんベースはエスクードなので、ラダーフレームとパートタイム4WDでイザというときの走破性は折り紙つき。最低地上高こそエスクードよりも低めの160mmではあるが、それでも余裕があることには違いないだろう。
唯一ネックとなるのが2シーターという点だが、この車格のクロスオーバーSUVにフル乗車することはあまりないだろうし、トランクスペースは意外にも広大(スペアタイヤを下ろしてパンク修理キットに置き換えればなおさら)なので、2人での旅行くらいなら軽々こなしてくれるのである。
ということで、今見ると非常に魅力的に見えてくるX-90ではあるが、希少車ということもあってか近年、価格高騰が目覚しく、執筆時点(2026年2月)で総額300万円を超える個体もあるほど。
新車時の価格は136万円だったので倍以上の価格ということになるので、この問題さえクリアできればガレージに1台置いておきたい車両と言えるだろう(もちろん100万円以下の中古車も存在するが)。
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