1990年代半ば、軽自動車を中心に広がった“クラシック顔”ブームは、丸目ヘッドライトにメッキグリル、深みのあるボディカラーといったレトロ路線だった。でもその火付け役は誰だったのか? それぞれの時代に「レトロ」ブームは起きるが、世紀末の時代に起きた「懐古」を振り返ってみよう。
文:小鮒康一/画像:スバル、スズキ
【画像ギャラリー】え、ほんとにインプレッサなの!? 丸目と大口のグリルの懐かしいクラシックスタイルが世紀末に大流行!?(7枚)画像ギャラリー構内車が一躍ヒーローになった、クラシック顔の火付け役
1990年代に突如として巻き起こったクラシック顔ブーム。軽自動車を中心にメッキの大型グリルや丸型ヘッドライト、グリーンやマルーンなクラシカルなボディカラーに木目調パネルなどが与えられたインパネと、メーカーを問わず多くのクラシック風モデルが生まれたのだが、果たしてあのブームは何だったのだろうか?
クラシック顔ブームの火付け役は、1993年12月にスバルの軽ワンボックスであったサンバーディアスをベースにクラシック顔をプラスした「サンバーディアス クラシック」であるが、このモデルはもともと長崎のハウステンボスの構内車として、“同施設に馴染むエクステリアを”という要望によって生まれたものだった。
それを東京モーターショーで参考出展したところ、瞬く間に話題となり、その反響の大きさから市販化が決定したという経緯があったのである。
このように大きな反響があったことからも分かるように、クラシック顔のサンバーは瞬く間に人気車種となり、1995年11月にはワンボックス以外を求めるユーザーに向けて、同様のテイストをプラスした「ヴィヴィオ ビストロ」もリリースされた。
他メーカーも追随するほどのブームに!
そして他メーカーもこのムーヴメントに乗らないワケもなく、1996年5月にはダイハツから「オプティ クラシック」が登場し、8月にはスズキの上級軽自動車、セルボモードをベースとした「セルボC(クラシック)」が登場し、1999年10月にはセルボCの跡を継いだ「アルトC(クラシック)」もデビューしている。
このように軽自動車に多く設定されたクラシック顔モデルだったが、その元祖とも言えるスバルは1997年の東京モーターショーに初代インプレッサスポーツワゴンをベースにした「カサブランカ」を参考出展し、翌年12月に5000台限定として販売をスタート。
このカサブランカ、かなり個性的なルックスではあったものの、1999年秋のタイミングでカタログモデルに昇格しているので、当時のクラシック顔ブームの凄さが分かるというもの。
今も昔もクラシックカーに憧れを持つ人は少なくないものの、実用性や維持管理の面でのハードルが高く断念してしまう人も多い。そんななか、維持費の安い軽自動車でありながら、ちょっとだけクラシカルな雰囲気を楽しめるクラシック顔モデルたちは、そういった人々にピッタリハマったということなのだろう。
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