BMW直轄ブランドとして再出発を切ったBMW ALPINA(アルピナ)が、新たなブランドエンブレムを発表した。一見すると大胆なイメチェンだが、その背景には1970年代の非対称時代ロゴの再解釈という深い物語がある。伝統と未来をつなぐ新章の幕開けである。
文:ベストカーWeb編集部/写真:アルピナ、BMW
【画像ギャラリー】懐かしのアルピナモデルを見て!(10枚)画像ギャラリー1970年代の魂を宿す新エンブレムの真意
2026年初頭にブランドアクティベーションを行ったBMW ALPINAが、新たなブランドエンブレムを公開した。これまで印象的だった赤と青の紋章は姿を消し、透明感を強調したモダンで洗練されたデザインへと進化。一見するとまったく新しいロゴのように見えるが、実は1970年代の非対称時代のロゴを再解釈したものだというから実に興味深い。
中央に配された2つの図柄は従来同様、スロットルボディとクランクシャフトを表現している。アルピナがエンジンチューナーとして名を上げた歴史を象徴する重要なモチーフであり、ブランドの原点そのものだ。ワードマークとともに明確で簡潔なラインワークへと整理され、色使いも抑制。精緻かつ上質な印象を強めることで、BMW直轄の新ブランドにふさわしい佇まいを手に入れた。派手さよりも品格と精度で勝負するあたり、いかにもアルピナらしい進化である。
BMW直轄へ……それでも変わらぬ“乗り心地の神様”
アルピナの転機は2022年3月11日に発表された。2025年末をもってALPINAブランドの商標権がBMWグループに譲渡されることが明らかとなり、2025年末でアルピナ社本体でのコンプリートカーの開発・生産・供給は終了。2026年以降はBMW直轄のサブブランドとして継承されることになった。あわせてアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社は「ボーフェンジーペン社」として再編され、エンジニアリング・開発およびクラシックモデル関連のビジネスを担うとしている。
今後のBMW ALPINAは、選ばれたBMWグループ工場で生産されるスタンドアローンモデルとして展開される。最高速域での高性能と卓越した快適性を両立し、長距離移動における比類なき乗り味を追求する姿勢も継承される。まさに“乗り心地の神様”の名に恥じぬ世界観である。
赤と青の紋章は消えた。しかしアルピナが磨き続けてきた静かな速さと上質なクルマ作りの哲学まで消えるわけではない。BMW直轄となっても、独自の世界観を持つ卓越した1台を生み出してほしい。そう願わずにはいられないのである。
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